夏に突入してから、連日、水の事故のニュースが流れる。
そして一昨日も、一人の男子高校生が水の事故でなくなった。
とても身近な地名が映像で流れた。
その時は高校名は出ていなかったが、ちょっと嫌な感覚が走った。
翌日、新聞には高校名と彼の名前が載っていた。
直接関係あるわけではないけど、友人とかを辿るとかなり身近なところで、
簡単に繋がりそうだった。
突然息子を亡くしたご家族の悲しみを想像すると辛い気持ちになった。
実は、あることで、とてもお世話になった先生の息子さんが、
昨年の今頃(正確には7月の終わり)海の事故でなくなった。
26か27歳くらいだと思う。
大学卒業後もミュージシャン(彼はドラマーでした。)という夢を諦めきれず、
「2年間だけチャンスを下さい」と、両親を説得し、本格的にバンド活動を始めた。
ようやくインディーズデビューを果たし、ライブ活動も軌道に乗って、
先生ご夫婦も全面的に応援を始めた矢先の出来事だった。
訃報を聞いた時は本当に信じられなくて…。
お葬式は、彼のバンドの音楽がBGMで流れ、
彼の演奏の様子がのスライド写真で流され、
彼不在のままの彼のバンドの生演奏で送られた。
そんなセレモニーで確かに、この世での存在に終止符を打ったはずなのに、
一年経った今も、なんだか信じられない。
先生ご夫婦もきっと、仏壇の前で、
あれからずっと今現在も、現実を受け入れようと闘っているように思う。
沢山の思い出が詰った空間で、
想像も及ばぬほどの悲しみに打ちひしがれていると思う。
どちらかと言うと薄情な私でも、
生きる時間が長くなればなるほど、これだけは思う。
どんな形であれ、やっぱり親より先に逝っては駄目、絶対駄目だ。
海の事故に限らずだが、これから行楽を楽しまれる方は、
くれぐれも命を落とす事のないように、
どうか万全の注意を払って、過ごして下さい。