父のお客人
三沢米軍基地のそば住んでたあいつは
ジェームズ・ディーン張りのいかしたやつ
白い塀を一つ越えれば
込み上げる憧れに爛漫のあの頃
五つも離れた私に青春を語っては
真面目顔で恋のアドバイザー
うちの弟のお気に入りで一日中キャッチボール
眩しい午後 金色のシルエット
あれから六年あいつは独り立ち
突然目の前に現れた訪問者
客間のソファーで改まる姿
今は父のお客人
人の来ない黄土の丘でブロンドをなびかせる
モトクロス・ガイを2人で見に行ったね
青い瞳が珍しくて何もかも好奇心
無邪気だったあの頃
少し背伸びしてうそぶいた「彼氏だってちゃんといる」
自慢話もう見透かされてる
クラスメイトには教えない大切な恋だから
切ない午後 懐かしいシルエット
あれから六年あいつは独り立ち
突然目の前に現れた訪問者
客間のソファーで改まる姿
今は父のお客人
今は父のお客人
昨日が消えていく
今は父のお客人
lalala lalalala…
子どもの頃、私にとって苔は、カビとそう大差ない存在だった。
触るには相当の勇気が要った。
接写するとナゾの生命体のようです。
先っちょの丸っこいのがパカッと割れて、
何かがワニャワニャ言いながら出てきそうです。
何とも奇妙な姿ですが、よく見るととても美しく、とても惹きつけられます。
ところが私、子どもの頃、カビ、藻、苔の類が大嫌いでした。
生まれた田舎は田んぼや畑が多く、実家は、東は家から15分程離れるだけで
清水があちこちに湧き出ている沢が広がり、西はそこそこ有名な名山を仰ぎ見る
ちょっとした高台にありました。
高台を下れば、雑木林や沼地など入り乱れて出現し、藻や苔も嫌というほど目に付くわけです。
山菜を摘んだり探検をしたり、日々自然と戯れ親しみ、時々好奇心の為せるがまま少々スリリングなことに興じてみたり、多少病弱でしたが親の心配をよそに
自由奔放に過ごしていました。
時に好奇心というものは嫌悪と背中合わせで、怖いもの見たさというのが
それとよく似ていますが、初めに書いた「カビ、藻、苔が大嫌い」の裏側は
まさにそれなのかなあと最近思います。
つまり、「カビ、藻、苔」に対する「嫌悪」と「怖いもの」という観念がどこかで
貼り付いたということです。
そう、思い起こせば、あるじゃないか、忘れかけていたトラウマが…。
子供の頃の経験なので、今思うと大したことじゃないのだけど。
思い出したら笑えてきた。
ま、それほど悲惨なことではないです、むしろ笑い話だなあと…。
そのうち書こうと思います。
一応タイトルをつけてみました。あくまで仮題ですが。
エピソード1 『グリンピースの炊き込みご飯』
エピソード2 『底なし沼の主』
エピソード3 『魔界の入り口?』
番外編 『真夜中のプレゼントには要チュー意!』
子供心にはタイトル通りですが、今思うと「な~んだ」という感じです。
適度な想像と期待でお待ち下さい。