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お気に召したまんま。

美術館をさまよい、映画に涙し笑い、音楽に震え。さだまさしさんのファン歴41年目。唯一得意な家事は料理だけ。

離れ離れになった仏様たちが、東京で一緒に。帰るところは別々だけど。

2021-09-11 | お気に召した美術展
奈良の三輪山
そこから来ている仏様が
なんとも優美で凛として
ありがたいお姿をしています。

明治の頃、廃仏毀釈の危機に瀕した折、
別々のお寺に預けられた仏様たちが
東京の博物館で150年ぶりに一緒になっています。

聖林寺の国宝 十一面観音菩薩立像は天平彫刻の名品と言われています。

天平時代は8世紀。
その時点で究極に美しいお姿を
日本人はカタチにしていた…
そしてそれが残っている…

なんだかため息が出ます。

仏教伝来以前の古い日本では、神は山、滝、岩や樹木等に宿ると信じられ、本殿などの建築や、神の像はつくらず、自然のままの依り代を拝んでいました。その形が現在まで続いているのが三輪山を御神体とする大神神社(おおみわじんじゃ)です。その後、国家的に仏教を興隆した奈良時代には神仏関係の接近が見られ、神に密接にかかわる寺がつくられました。大神神社にも大神寺(鎌倉時代以降は大御輪寺)が造られ、仏像が安置されました。幕末、新政府により神仏分離令が発せられると、廃仏毀釈の危機にさらされますが、大御輪寺の仏像は、同寺の住職や周辺の人々の手によって、近傍の寺院に移され、今日に至ります。
本展では、かつて大神寺にあった国宝 十一面観音菩薩立像(聖林寺蔵)、国宝 地蔵菩薩立像(法隆寺蔵)などの仏像と、仏教伝来以前の日本の自然信仰を示す三輪山禁足地の出土品などを展示します。国宝 十一面観音菩薩立像が奈良県から出るのは初めてのことです。その比類ない美しさをこの機会にぜひご覧ください。


あんまりにも美しいので、
2度目を見に行ってきました。

明日で会期が終わってしまいますので…

そしたらまた仏様たちは
別々のお寺に帰るのです。



奈良特産のお菓子やグッズを売るお店で
6月の予定が9月になり、
さらに10月に延期された修学旅行を前にした次男に
ガイドブックを買いました。

10月!

なんとか行けますように!!


上野駅公園口、出たらドーンと前衛芸術に出会いました!

2021-09-10 | お気に召した美術展
驚きましたよー。

仏像を見るために東京国立博物館を目指して
上野駅公園口を出たら
巨大な、
しかも凄い色の、
しょんべん小僧が軽トラの荷台に立ってる!

始めはこの近くに東京藝術大学があるんで、
その関係かと思ってんですけど
なんか完成度が高い。

それに軽トラに「パトリック・ジェロラ」と
たぶん作者の名前が出てるんで
これはもしかして値打ちもの?と
慌てて写真を撮ったのでした。

〜わかるか?て言われたら、わかんないんですけどね〜

軽トラのそばには
談笑している外国人の男女がいました。
もしかして作者のパトリック・ジェロラさん
ご本人だったのかも。

ベルギー人の前衛芸術家ですって!

銀座とか浅草とか
いろんなところを巡ってるみたい。

このしょんべん小僧には
コロナ退散の願いも込められているとか。

偶然巡り合ったわけですが
コロナ避けになってもらえるといいなあ。



特別展 聖徳太子と法隆寺 見応え満点なのに空いてます/明日まで!

2021-09-04 | お気に召した美術展
東京国立博物館の特別展
「聖徳太子と法隆寺」に行ってきました。

仏像を見るだけでも、
十分に元がとれる充実ぶり。

(もちろん書や巻物、お道具類、曼荼羅、裂、
国宝がゴロゴロとしています。)

仏さまは
お寺にあるときは遠くから手を合わせて、
博物館にある時は近くで舐めるように見廻す。

なんとなく無礼な感じがするので
わたしはそっと手を合わせてから
舐めるように拝見します。

お顔の様子、衣の様子、手足の優美さ。
わずかに残っている金箔から
作られた当時を偲んでみたり。


わたしが好きな研究に、
仏様をCTスキャンして
中にあるお宝を見つける、というのがあります。

それぞれのお寺の意向もありますし
国宝だと中身を取り出せないことも普通ですが
作った時にどんな祈りを込めて
さまざまなお経や宝物を入れたのか…

それを想像するのが好きなのです。

ま、無礼なヤツですよね。
仏さまのお腹の中が気になるなんて。

あちら側に行った時に
うんと叱られそうな気がします。
(極楽に行けると勝手に決めている)


秘仏も公開されている特別展は
明日までです!!

いつもの特別展に比べると
とっても空いていますので
ゆったりしっかり見られます。

ぜひぜひ足を運んでください。





イサム・ノグチ展にて、石や金属はわからなくても。

2021-08-25 | お気に召した美術展
美術館、博物館は大好きなんですが、
彫刻という分野は反応しにくい。

特に抽象の場合は。

友人が大好きで本日付き合って行きました。
石や金属の板を観て
友人はしみじみしていましたが
わたしはフラフラと灯りを見ていました。




これのニセモノが
小洒落た蕎麦屋などによく置いてありますね。

ええ、ホンモノはお高いんですよ。
ちょっと客席に飾っとこうかな〜なんて
気軽な値段じゃない。

それでも彫刻よりはもちろん安くて
イサム・ノグチ本人は
広く皆さんの手元に行くと、
この灯りシリーズは気に入っていたんだそうです。


石でできた彫刻や金属の板曲げた彫刻は
わたしには今ひとつわからなかったけど
木を組み合わせて作られた
「ウロノス」だけは
ヒタヒタと迫るものを感じました。


東京都美術館で8/29まで開催。

国立科学博物館の植物展、今なら空いてる!!自由研究にピッタリ。

2021-07-20 | お気に召した美術展
都内の小中学校の夏休みは明日からですが
それにしても空いていた…

国立科学博物館の植物展。

すごーく詳しくマニアックなところと
やさしく分かりやすいところと
ドキドキ楽しい模型や実物展示があって
自由研究にはぴったりだと思います。



やっぱり大きな花には圧倒されます。


今なら予約取り放題。

次男も受験勉強の合間の息抜きに
連れて行こうと思います。

植物の成り立ちや細胞の仕組みを勉強したので
きっと楽しく観られると思います。