Mamiのひとりごと

楽しいことも、悲しいことも。

いのちの授業

2008-07-28 | 私のつぶやき
昨日はとてもとても楽しみにしていた日でした。

大分県在住の“山ちゃん”こと山田泉さんの「いのちの授業」と、セミナー(主催は「生と死を考える会」)へ、参加してきました。

山ちゃんのことは、知り合いの新聞記者さんから聞かされていたし、新聞やテレビで見ていた。
そして、いつだったか娘のHANAが、山ちゃんのことを教えてくれてたのでした。

山ちゃんの歳は私よりひとつ先輩。ずっと中学の養護教諭をされてきた方で、乳がんを発症し、再発をしながらも、子ども達へ「いのちの授業」を続けてきた方。


今は痛みがコントロールされているのでホスピスを退院し、自宅で養生をされているけれど、上京は今回が最後だろうと、ご本人もおっしゃっていました。



昨日の「いのちの授業」は、何が良かったって、とにかく山ちゃんが素敵!

患者さんの話って、時にして重くて聴くのが苦しくなるほど切なく、心がキリキリ痛むことが少なくないけれど、
山ちゃんの話は、聴いている人の心を浄化させるチカラがあると感じました。

教師や親という視点ではなく、“人として”大切なものや大切なことを忘れていない貴重な大人(?)なのではないか・・・
だから、子ども達や多くの人々の心を動かすパワーがあるんじゃないかと感じました。


私も何度か小学校で「いのちの授業」をしたことがあるけれど、違和感がありやめています。
でも、その違和感が少し解消された気がします。



山ちゃんの話が、なぜ子どもの心にスッと入っていくのか?
それは、きっと、「教師」としてではなく、「大人」としてでもなく、
「親」としてでもなく、そして、「患者」としてでもなく、
山ちゃんは「ひとりの人」として、子ども達へ向き合うからだと、昨日山ちゃん本人に会って確信しました。


山ちゃんは「大概のことは、子どもに相談すれば、解決策がわかるっちゃ!」と話され、
「学校の学習指導要領なんてものも、教師が堅い頭であれこれ考えず、(授業を受ける側の)子ども達に相談して作成するのが、一番良いものができるんだよね~」と笑を交えながらの話は、とても面白かった。



困ったことがあったら、ありのまま話し合い、、つながりを持って、差さえあって生きていく。


「ピンチを乗り切るチカラは、話し合うチカラ」だとも、山ちゃんは教えてくれました。




セミナー後の映画「御縁玉」も、とても観れて良かった。
大分県とパリを繋ぐ、山ちゃんとベトナム孤児でフランス人の養子になったチェリスト(エリック・マリア・クテュリエさん)の、出会い、旅、想いが映画になったので、急遽上映会がありました。

エリック・マリアさんが、大分の孤児院で、子ども達へチェロに触れさせて、そして奏でた姿に感動した(感動っていう簡単な言葉では表せないけど)。


いつか、この映画の上映会をしたいな。
そして、たくさんの人に観ていただきたい。
きっと多くの人の心に響くし、自分も「大地の子ども」であると実感すると思うな。。。


写真は、山ちゃんからサインをもらった本。
「ひとりから」と書いてあります。
人間は「ひとりから、ふたりになって、たくさんの人へ繋がっていく」のだと、山ちゃんの言葉。

私が読んでから、娘のHANAへプレゼントします。
コメント (2)