コールセンター要望のための公開フォーラムへ参加してきました。
今は全国に250くらいのがん連携拠点病院があり、そこには患者相談窓口を設置することがキマリとなっています。
そして、電話相談も各病院では受けているハズなのですが、実際のところ、患者さんの多くは病院へは相談(面談・電話)ができない。つまり敷居が高いという感覚があるらしいということもわかりました。(もちろん、そうではない人もいるでしょうが)
治療法など医療についての相談は病院(医療従事者)に相談したいのではないかと思いますが、闘病哲学などメンタル面においては共感できる立場(経験者)が適しているのかも知れません。
すると、相談内容によって相談する相手も違うほうがより良いのではないだろうか?と私は考えます。
例えば、何かのサポートセンターへ電話をかけると、内容によって担当者が変わります。タライマワシになってはいけないけれど、一番適切な人が話を伺うことが一番わかりやすいのは当たり前の話だと思います。
医療相談は大まかな分別をすると「情報」と「メンタル」に分けられるのではないでしょうか。
その「情報」中にはあらゆる疾患別に分かれていくでしょう。
その中でも「がん相談」の場合、固形癌と血液がんは、医療者でさえはっきりと分けて考えると言われています。
しかし、固形癌の情報で血液がん患者に共通しているものは決して少なくないと思うので、その溝のようなものを少しでも小さくできたらいいのではないかと思っています。
「血液がんは固形がんと違うよね!」そう言う医療者が多いこと。。。
私は以前からその点に不安を感じていたのです。
懇親会の会場で、日本対がん協会の担当者の方から「
がん相談ホットライン」には、血液がんの患者さんからの相談はほとんど無いと知り、驚きました。どうしてなのでしょう?
担当者の方は「血液がんの場合は既存の電話相談で間に合っているので、対がん協会には掛けてこないんでしょうね」と言われました。
はたして、そうなのでしょうか?十分なのでしょうか?
私は誰もが気軽にかけられる「がん相談コールセンター」がほしいと思っています。
電話の番号は簡単に覚えられる番号でフリーダイヤルが望ましい。
電話なら高齢者やネットが使えない人も利用できるし、医療相談でなくても(誰かと話したいな~と思ったら)気軽にかけられて、
そこには固形癌も血液がんも、患者にも家族にとっても、十分な情報ナビとメンタルケアが可能な場所であってほしい…のです。
贅沢な望みでしょうか?