長野県では、お盆を過ぎるとそろそろ秋の気配が漂ってきます。南の地方ではまだまだ残暑が厳しいのでしょうが、そろそろ夏も終わりという気分でいます。
この夏の話題の一つに「クールビズ」がありましたが、今度は「ウォームビズ」が出てきました。「クール」がうまくいったので「ウォーム」も、というのはもっともな考えだと思います。ウォームビズというのは、やはり「遠赤外線下着・靴下」とか「ニットのベスト・カーディガン」あたりが主役になるのだろうか。私は寒さの方は割合平気なのですが、やはり手先・足先が冷えるのがつらいところです。さすがに手袋をしながらパソコン操作、というのは難しいので、何かこの辺を解決してくれる製品があればと思っています。
しかし、あのエアコンというもの、重宝しているのですが、もう少しなんとかならないだろうかと思います。エアコンを使い続けると、暖房にせよ、冷房にせよ体の調子がおかしくなります。そもそも部屋全体の空気を暖めたり冷やしたりしようというところに無理があるのではないか。電子レンジのように、まわりを暖めずに直接手足だけを暖めるような仕組みはできないものか、と思っています。夏ならば、体の表面の気化熱を奪う方式あたりで。
人類が最初に暖をとったのは、たき火でしたが、それ以来、囲炉裏にせよ暖炉にせよ「直接火にあたって暖める」方式は変わりませんでした。革命が起こったのは、ベンジャミン・フランクリンによる「ストーブ」の発明(1742年)で、これは「火によって暖めた金属などが発する赤外線で空気をあたためる」方式となります。この方式が暖炉やたき火にくらべ、格段に効率がよいのは確かです。さらに電子レンジ方式により、体をピンポイントで暖めてくれれば、フランクリン以来の革命になるかと思われます。
以前ソウルでオンドルの部屋で過ごしたことがありますが、さすが韓国4000年の歴史がある床暖房、あの暖かさは忘れられません。日本でも最近では床暖房を装備した家が増えてきましたが、なぜ日本でオンドルが普及しなかったのか、ちょっと不思議な感じです。時代劇などで良く出てくる火鉢はとても寒そうで、冷え性気味の私としては同情にたえません。
まだまだ冬は先の話ですが、ウォームビズをきっかけに、ホットな冬をすごしたいものです。