本日は長野市内の顧客に、事務服のリニューアルのプレゼンのため、長野市に出張しました。
こちらのお客様は、来年の4月に女性用の制服をリニューアルするので、そのための提案となります。
お客様の要望(提案仕様)を十分に把握できないままの提案ですので、想定できるパターンを全て取り込もうとすると、あれもこれも、ということになってしまいます。結局3ブランドから10数案もの候補が上がってしまいました。
実際にメーカーから見本を取り寄せてみると、カタログのイメージとは異なるものがあり、上下のコーディネートやデザイン性・機能性などを検討しましたが、どの商品も一長一短があって決定的な案がなく、早くも食傷気味になってしまいました。それでも、なんとか8案程度に絞り込みました。
もちろん、絞り込みに際しては、当社の女性の意見なども聞くのですが、男性の目で選びがちです。さらに、提案する側としては、「どうせリニューアルするのだから、思い切ったイメージチェンジを」などと考えてしまい、独特のデザインや、ぱっと見のイメージを優先してしまいがちです。結局、ネイビーやグレーを基調とした、コンサバティブなスタイルを6案と、独特のデザイン・カラーのスタイルを2案ということになりました。
打ち合わせでは、見本の商品を広げながら、一案ずつ資料で説明を行っいました。打ち合わせには、実際に事務服を着て働く、女性の方々が多く参加しており、やはり、「男性の側」、「提案する側」とは違った立場の意見が相次ぎました。つまり、「独特のデザイン・カラー」の方は、「これかわいいー」「着てみたいー」などの反応を期待していたのですが、ほとんど反応なし。集約された意見としては、「スカートはとにかく動きやすいデザインのものを」「スカートは、同一生地・同一色で丈や形を選べるようにしてほしい」「ブラウスはオープンカラーで、色が選べるように」「ベストは汚れが目立たない濃い色に」・・・・などなど。徹底的に「着て働く立場」の意見ばかりでした。
事務服のカタログなどをめくっていると、ファッション雑誌と同じくらいのバラエティーがあります。「銀座の華やかさをアレンジ」とか「フェミニン」「スタイリッシュ」などの言葉につい踊らされてしまうのですが、本当にお客様が望んでいるものが何か、ということを忘れてはいけない、ということを痛感しました。
また案を練り直して、再度提案する予定でいます。