随所随縁

所に随(したが)い、縁に随い、時に随い、想いに随い、書き留めていきたい。

新入社員が入りました。

2006-01-21 18:24:26 | 仕事・ひと

私が勤める会社にも、久々に新入社員(Sさん)が入りました。営業事務職としての採用です。長らく私も「新入社員」だったのですが、これでようやく「後輩」ができました。前の社員が退職して2ヶ月あまり、私がその社員の仕事を代行していたのですが、Sさんに引き継ぐことになりました。とはいえ、私もまだその仕事の内容を理解しているわけではないのに、新入社員に教えるというのは、なかなか苦痛です。保育園・幼稚園に園児服や園児用品を販売していますが、その営業事務が仕事ですが、地域ごと、園ごとにさまざまな「事情」があり、「特別ルール」があるので、それを自分で覚えるのも大変ですし、教えるのも大変です。たとえばお客様にしてみれば、「いつもの園児服3枚下さい。」という注文になるのですが、こちらとしては、「このお客様の場合の『いつもの』は、商品番号何番で、価格はいくらで、支払い方法は○○で・・・」というのを十分理解した上で処理をしなくてはなりません。まあ、この地域ごと、園ごとに「きめ細かなサービス」ができるのが当社の強みですので、それは仕方がないのですが。

よく、大企業やチェーン店などでは「業務は何でもマニュアル化」とか、「従業員の対応がマニュアル通り」など、どちらかというと悪いイメージがありますが、一定の規模以上になると「業務の標準化・マニュアル化」は避けられないようです。一方、仕事が発生するたびに、一緒に作業しながら、無原則に「この場合はこうして、あの場合はこうして」などと口で教えても、短期間で体系的に仕事を教えたり覚えるのは難しいと思われます。今度、Sさんに仕事の引継をするにあたり、マニュアル方式にするか、口頭伝授(?)方式にするか悩んだのですが、結局時間切れでどっちつかずの対応になってしまいました。マニュアル作りというのを実際にやってみると、結構面倒な作業になり、挫折しました。普段やっている仕事の内容をマニュアルにすることの難しさを痛感しましたし、逆にマニュアル通りしゃべったり、マニュアル通りのサービスを受けることがいかに無味乾燥で味気ないか、ということも感じています。実際の仕事ぶりと、そのマニュアルとは、本来、「同じことを違う表現方法で表しているだけ」のはずですが、実際、両者の間には「超えがたい壁」があります。

これから、保育園・幼稚園関連の仕事も本格化しますが、当分の間、私もSさんも試行錯誤が続きそうです。頼りない先輩ですいませんが、Sさん、よろしくお願いします。