畑とともに過ごす日々

~有機農家の暮らし~

ブルーベリーに寒肥え

2012-03-06 21:29:23 | 

気が付けばもう、うぐいすの鳴き声が聞こえてくるようになりました。
そして先日、ようやくブルーベリーの剪定を終えました。
なんだかんだで、1ヶ月くらいかかってしまったことになります。

枝ぶりがすっきりしたところで、1本1本の根元に「寒肥え」を施します。
何を撒いているかというと、これは菜種の油粕です。

酸性土壌を好むブルーベリーには良いらしく、毎年同じように施肥しています。

この菜種粕は、遺伝子組み換えされていない菜種を使用して菜種油を圧搾している「米澤製油」さんという生産者のもの。
その工程ではノルマルヘキサンなどの化学合成薬品を使っていません。
ちなみに、うちで料理に使っている菜種油も、米澤製油さんのもので、そんなご縁で畑にも使わせていただいています。

一方、ヘキサンを使って作る油というのは、「絞って」いるのではなく、化学的に溶出している作り方です。そのほうが効率良く油を製造できるようですが、ヘキサンは発がん性物質でもあるとのこと。油自体には残留しないとのことで認められています。
市販されている油に、「圧搾絞り」とか「一番絞り」とかいった文言が無い商品は、ほぼ、こちらの製造法です。

添加物や、農薬や、製造工程でどんな化学物質が使用されているのかなどについて、選択は消費者にゆだねられています。でも、その詳細については、積極的に知ろうとしないと、なかなかわからないものですよね。

今日は施肥の話が、なんだか逸れてしまいました。