しげファームでは、小麦を自給用に作っています。
余力があれば販売したいのですが、労力的に難しい。
今年は作り始めて3年目。
悩んだ末、ついに思い切って、製粉機を購入しました。
ネットでいろいろ探しました。
そして、品質、価格的に「これがいい!」と決めたのはこちら。
「ヒキキ オーガニックレーベル」というところで取り扱っている、ドイツ製の家庭用製粉機です。
中に石臼が内蔵され、ブナ材でできたシンプルな作り。
故障が少なそうで、環境に配慮された作りが気に入りました。
これが製粉中の様子です。
1分間で100gの小麦を製粉できます。
できた粉は、いわゆる全粒粉。
精白するには、さらにふるいにかけなければなりません。
そこで、この製粉機に取り付けられる小型ふるい機も購入しました。
こちらがふるいをかけた後です。
右側が「ふすま」。お米で言うと、「米ぬか」です。
でも、一般的に市販されている、精白された小麦粉に比べると、やはり茶色っぽい。
業務用のふるいは、メッシュがもっとずっと細かいのでしょう。
パンを焼いてみました(白神こだま酵母・ホームベーカリー)。
真っ白なパンにはならなかった・・・。
収穫して脱穀した、そのままの小麦の香り。
精白した小麦だけを使ったり、ふすまを加えたりして、いろいろ使い分けられるかなと期待していたのですが、これは、全粒粉に近い粉になるんだな~と思いました。
まあでもとにかく、これで、いいのだ。本来そうゆうものかもしれない。
玄米や分づき米と同じで、真っ白にするより栄養があるし、ちゃんと美味しく小麦を食べることができる気がします。
そもそも、小麦を真っ白にして使うようになったのは、小麦を栽培してきた長い人類史の中から見れば、結構最近のことなのかもしれない。
そして、小麦を製粉して精白することが、いかに大変なことなのかも実感します。
お米は脱穀→玄米→白米に精白という工程ですが、
小麦は脱穀→製粉→ふるいにかけて精白という工程。
粒食と粉食の違いなのでしょう。
「アルプスの少女ハイジ」に出てきたペーターのお婆さんは、黒パンが食べづらくて難儀していました。
それを見ていたハイジは、連れ去られたフランクフルトのお屋敷で白パンを見て、お婆さんに食べさせたいと、洋服箪笥の中に白パンを隠していました。それが見つかり、ひどく叱られ・・・泣ける場面です。
この頃、貧しかったお婆さんが食べていた黒パンは、製粉してからふるいにかけたりせずに作られたパンで、トースターでチンすることもできず、しばらく保存して固くなっていたのを冷たいまま食べていたのでしょう。
それに比べたら、こんなふうに手軽に製粉してふるいにかけて、多少茶色ではありますが、自家製のパンが食べられるなんて、本当に恵まれていることだなと思うのでした。
ところで、今回製粉機とふるい機が入ってきた段ボールは、感動ものでした。日本だと緩衝材としてプラスチックのプチプチやらなんやらがたくさん使われるところですが、段ボール自体に細工が施されていて、内容物が固定され守られているのです。
さすが環境先進国ドイツの製品だけあるな~と実感しました。
石臼挽きだし、粉ふるいも出来るなんてすごくいいですね~
しげさんの小糸大豆も挽けますね~
引き立ての粉でパン焼けるなんて贅沢です!!
見せていただいてありがとうございます