畑とともに過ごす日々

~有機農家の暮らし~

何ができるのか

2011-03-14 09:45:12 | その他

東北関東大震災という、人類史に残るであろう大災害が起こり、甚大な被害が東北各地を襲っていることに、無関心ではいられません。

千葉では震度5を観測し、余震も頻繁に続いています。
それでも地震後、私の住んでいるあたりではライフラインが途切れることもなく、さほどの混乱は感じませんでした。
今後、こちらでも計画停電や物資が入手しづらくなるなど、身の回りで不自由なことが起こるかもしれませんが、大津波のあった被災地では、住む家や職場、そして何より最愛の家族を失った人たち、食糧や水や情報などを得られずにいる人たちがいることを考えれば、取るに足りないことのように思います。

でも、このあたりのスーパーやガソリンスタンドでは、買占め行動が見られ、ちょっとしたパニックになっているとのこと。
こんな緊急事態なのだから、今までと変わらない便利さ、快適さは潔く諦めて、困った事態にどう対処するか考えを切り替える方がいい。今まで便利でモノが溢れ過ぎていたのだから。

数日前に訪れた時は穏やかだった外房の海にも、やはり津波の被害はあったようです。
人間は、自然によって安らぎや恵を与えてもらえます。
でも、自然は時に牙を剥く。人間にとって自然とは、本当に畏れるべき存在だと思います。

私は子どもの頃の三年間を仙台で過ごしました。その時に経験した宮城県沖地震のことを、印象深く記憶しています。あの地震より今回は何倍もひどかった。
今つらい思いをしている被災者の方へ、お悔やみやお見舞いの言葉をこの場で書いても、空しいような気がします。
自分にできることは何なのか、考えたいと思います。

それから、やはり原発の事故は他人事ではありません。
日本人は原爆を経験した国であり、そして反対運動はあった(もちろん現在もある)けれど、結果的に原発は推進されてきました。
そのことを考えなければならないのだと思います。