Wanderers

試行錯誤のリターンズ はじめよう、ここから 日々のあれこれ・思うことなど 

真夜中の鷲

2007-11-19 21:57:23 | 本より
この間まで暖かかった気がしましたが、もうすっかり冬模様。
最低気温が一桁になり、寒いが口癖になってしまいそうです。
北のほうは雪もすごいらしいですね。
厳冬になるのか、はたまた温暖化現象で緩和されて例年並みになるのかはわからないらしいですけど、冬が寒いってのは間違いないみたい。

そんな寒い中、読破したのが寒さの迫るお話、ミッドナイトイーグル。



今週末から映画が公開されるらしくて、本屋さんでは平積みされていました。
これから映画を見られる方、原作をお読みになられる方は少々のネタバレを覚悟ください。




お話の舞台は北アルプスと東京。
そして日本・アメリカ・北朝鮮・中国の国々が絡み合ってくるストーリーです。
時は12月。
その寒い中、主人公は山に入っていくのです。
冬山の作品だと、六甲田山とかホワイトアウトとか読んだことはあるんです。
ホワイトアウトは映画も見たんですけど、時期がまだ暑かった頃なんですよ。
このミッドナイトイーグルは、ちょうど寒くなってきたときに読んでいるので、雪山の冷たさがヒシヒシと伝わってくるものがありました。
もちろんホワイトアウトも好きですよ。夏に読むよりはってことです。

映画化になるってことで読んでいるので、大体の配役を頭の中で並べてみるんですけど、テレビで予告を見たら若干想像と違っているような気もしました。
もしかしたら原作とキャラ設定が違ったりするのかしら。
その辺りは、映画を見てまた確認したいと思います。

カメラマンの西崎、記者の落合。
最初はこの2人で北アルプスに入っていくのですが、まず入っていくところから至難。
登ったら登ったで、ワケもわからないうちに銃撃を受ける。
報道カメラマンとして戦場にいた西崎と違い、新聞記者として働いている落合。
ときどきこの落合の言動が鼻につくときがあるんですよね、私的に。
なんていうんだろう、緊張感の無さというか状況判断の甘さというか。
西崎からすると生死をかけるっていう状況なのに、彼はスクープのことを念頭においていたりするんですよ。
もちろん、誰もが戦争を経験しているわけではないし、拳銃を向けられたことのある人のほうが少ないんですから、西崎のように拳銃の形で北朝鮮・日本を判断できるわけではないだろうし、まさか自分が打たれるだなんて考えもしない。
だから本当に崖っぷちに立たされて初めて死ぬかも、と思う。
そういうところがね、ヒーローではなくて庶民感覚で親近感が湧くんだけど、だからこそイジイジする。
イジイジするからこそ頁をめくる手が進む。
面白い作品です。

アメリカが核爆弾を積んだ爆撃機を飛ばしていた。
しかも日本上空を。
日本には核を持ち込めないのに、アメリカはわかってて日本上空を飛行。
そしてわかってて黙認していた日本。
攻撃の標的は北朝鮮。
北朝鮮の工作員によって、その爆撃機は日本へ墜落。
今にも核爆弾が爆発しようという危機に曝されている中、運命を託された3人。
あれ、一人増えてるじゃん。
お話の途中から、自衛隊員の伍島という男が参戦します。

う~ん、ここまで書いときながらイマイチあらすじを説明できてない。
やっぱり下手だな、紹介。
面白いってのはすぐ言える言葉なんだけど、どこが面白いのかって言われると言葉に詰まる。
ストーリー展開とでも言えばいいんだろうか。
でもその言葉を使っちゃうと、私の読んでる本は大抵それで片付いちゃうし。
ラストで泣けるとこ?
いや、面白いと思ったからラストまで読みきれたわけで、途中で放り出した本は他にいくつもある。
面白いけど難しくない。
政治的背景をいくつも抱えているのに、無知な私でも読み進めることが出来る。
あ、それって結構大事かも。

まあ、映画化されるってだけでも、面白さに太鼓判押されているようなものなんですけどね。

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