病気を乗り越えて(私の奇跡)

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私にできること

2006年09月04日 | わたしの気持ち



           


         「私にできること」
   
       せんせい せんせい
       私にはあなたのように
       人のいのちを
       救ってあげることはできない

       だけど かなしみを
       やわらげてあげることはできる
       すこしでも ほんのひと時でも
       おもいにもつ
       代わりにもってあげたい



      
私は生存確率も僅か、たとえ命が助かっても「廃人」か
「植物人間」と言われていました。
そんな私の命を救ってくれたのは、若い情熱溢れる先生でした。

「泣こうが喚こうが心を鬼にした治療をする」と私と家族、
看護婦さんに宣言されました。
それは看護婦さんにも徹底されており、ベッドを下げて欲しいと
頼んでも、聞き入れてもらえませんでした。

筋肉をなくした身体にはベッドが15度上がっているだけでも苦痛。
まして眠っていた2ヶ月の間にできた、お尻の床ずれはえぐれており
なおさら辛いのでした。
泣こうとして涙が出るのではなく、あまりのえらさに看護婦さんに
ベッドを平らにして欲しいと、人工呼吸器が入っているにもかかわらず
うったえても、「ごめんね。先生から言われているからできない」と。


その徹底した治療のおかげで、現在の私があります。
ですから、誰かの荷物を少しでも持たせていただきたい・・・
それが、今の私にできる精一杯の仕事なんです。





  

         入院中に書いた詩