雨の夜と下弦の月

毎日を静かに、穏やかに生きていきたいと思う日々。
そのわりにはジタバタと暮らすワタクシの毎日を綴っております。

相性の良し悪しはあります。

2019-06-01 14:19:37 | books&magazine
カイロプラクティックの予約を入れていたので9:00前に自宅を出ましたが、その時点では曇り空で涼しく感じました。
施術が終わったのが10:30ぐらいだったのですが、外に出たら陽ざしが結構強くて、5分袖のTシャツ1枚で十分でした。
今の時期、世間の皆様の服装も千差万別で、半袖のTシャツ1枚の方もいれば、パーカーを着ている人もいるという感じです。
体感温度が人によって違うのは当たり前だけど、Tully'sで読書に疲れて顔を上げ、街行く人々を眺めるのも楽しい季節です。
相変わらず長時間俯いた姿勢を続けるのはつらいので、30分に1回ぐらいは顔を上げて人間観察に勤しみます。

村上春樹の「騎士団長殺し」をぼちぼち読んでいるのですが、時間が細切れになってしまうので、なかなか読了に至りません。
年度が替わり、少し落ち着きだした4月の中旬ぐらいから読み始めて、まだ、文庫本4巻中3冊目の途中でうろうろしております。
若い頃だったら、4巻あっても3,4日で読了していたと思うので、こういうところからもおのれの衰えを感じる今日この頃。
今回は前評判や書評レビューを一切見ないで読み始めたのですが、やっぱり村上春樹は面白いと思いながら読んでいます。
昔から文体のリズムが自分にしっくり馴染むなぁと思っているので、内容が難しくても、結構スラスラ読めてしまいます。

文体のリズムが合うかどうかというのは、実は結構重要で、内容が面白くても何となく読後感がすっきりしない作家もいます。
大江健三郎のように3回くらいチャレンジしたものの、文章がほとんど頭に入ってこなくて、3回とも途中で諦めた本もあります。
ワタクシは、たいていの本は何とか最後まで読み通すのだけど、大江健三郎と宮尾登美子はどうしても無理で諦めてしまいました。
おそらく作家と読者の相性というのは存在していて、ワタクシは、村上春樹とか橋本治とは相性がいいのだろうと思います。
橋本治も、文章自体は一度読んだだけでは何を言っているのか理解できないけれど、途中で投げ出したことはありません。
どういう基準なのかは自分でもわからないけれど、相性のいい作家の本をリアルタイムで読めるのは、幸せなことだと思うのです。