南の島で幼稚園の先生になろう!

帰国しました。日本で元気に職場復帰しています。

南の島のサイドワーク その1

2007年10月15日 | ミクロネシアの生活
僕の協力隊での職種はもちろん幼稚園教諭。
なので、この島で幼児教育をすること。つまり幼稚園で働き、子どもに接しながら、ローカル教員に技術移転をおこなうこと。

でもそれだけではなく、昨年は小学校隊員や教育局配属の隊員と一緒になって始めたのが算数ワークショップ。そのきっかけは、この島の教育局の算数スペシャリストが日本に研修にいき、その成果を協力隊員と協力して発揮するというもので、それが僕たちが今ローカル教員に行っているオープンクラス型の算数ワークショップにつながっています。

昨年はこの島で4回、ヤップという同じ国でありながら距離にして2000キロ以上離れていて、一度グアムに入国しないその島までいけないという遥か遠い同じ国の島にもワークショップに行きました。

そして今年度も引き続きワークショップを行おうと準備中。

今日も隊員3人で、来週行うオープンクラスの先生と僕たちが作ったフラクションバー(分数の棒)を持参し、どのように授業に組み込んでいくか、話し合いました。

僕たちは当日のオープンクラスの姿以上にこの準備も含む、授業が作り出される過程を大切にしたいと考えています。だから1回1回丁寧に打ち合わせをして、僕たちの考えとローカル教員の考えを一致させてから授業に臨む必要があります。

このワークショップで感じることは、こうして自分の普段いる職場から出ることで、いろいろな人と出会う機会が持てること。
なかなか、僕の村では教育に対してモチベーションの高い先生には出会いにくけど、外に出るといろいろな素敵な人を発掘?することができます。

そして、隊員が一人ではできないことを3人が力を合わせることで3倍以上の力になることももちろん魅力。

活動プラスアルファーなのでもちろん、楽チンとばかりは言えませんが、せっかくこの島に来たんだから、自分の与えられた仕事だけでなく、自分から積極的に仕事を探していくことが大切だと思います。

お蔭様で、昨年のワークショップから近隣の国の隊員が集まる広域研修を開催するまでに至り、実りあるものになってきています。
ただたくさん仕事をするだけでは、空回りになるかもしれませんが、自分のフィールドを広げ、可能性を広げることは大切です。

日本の仕事では、自分の与えられた仕事の領域から出て、独自に活動するのは難しいのですが、それが自分の気持ちひとつでできるのが、この協力隊なのかもしれません。

仲間の隊員ともそしてローカル教員とも力を合わせること。自分ひとりではなく、仲間がいるんだ、そして自分が日々行っていることも、いつか実ることがくるんだという勇気をもらうことができます。
コメント (2)
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