goo blog サービス終了のお知らせ 

トイチニッキ

旧ドイツニッキ
ドイツ駐在の日々から日本での小さな日々まで

日本の心をドイツ人に伝える@熱海

2010-12-06 14:38:33 | おでかけ:まち
「旅館に泊まりたい。温泉に入りたい。」

こんなリクエストがMから出された。
京都から東京へ移動する行程で
温泉に入れるっていったらやっぱり熱海でしょ。
ここは貧乏旅行を希望する二人を「旅館は高いものだ」と言いくるめ
純和風温泉旅館を予約してみた。




初めて見る和風な家具にM,Nは大興奮。

とりあえず風呂に入って食事にしましょう。
写真を撮りたい二人を制止して風呂へ連れて行く。
もちろん後はmich一人の監督下で。

michによるとそれは大変だったらしい。

「入浴のルールはどうなってるんだ?」
服を脱ぐところから、洗い場、浴槽、細かく説明を求められたそう。
その辺、ルールを重んじる(?)ドイツ人気質なのか
それとも単にMが理屈っぽいのか。

多分41度くらいのお湯だったんだけど
M,Nには熱湯だったらしく
「こんな熱いのがノーマルなのか!?」とヒイヒイ言っていたそう。
ドイツにも温泉はあるが、かなりぬるいらしいから。

浴衣を着るのも一苦労。
指導するmichだって満足に着られないし。
風呂後に会ったNがとても綺麗に着てたので
「自分で着たの!?」と聞いてみると、
運よく従業員がいたので着付けてもらったそう。
身長190cm超のMは残念ながら合う浴衣がなく、ツンツクテンで笑えた。


風呂から戻ると部屋にはご馳走が。



綺麗に並んだ料理を前に写真撮影会開始。
お互いの浴衣姿を撮りあいっこしたり
座椅子に座ってポーズ作ってみたり
仲居さんが次の食事を持ってきた時には
まだひとつも手をつけていなかったような・・・

やっと食べ初めても「これは何だ?」質問の嵐。

そんな見ただけで「これは○○よ」なんて当てられないし
お品書きもついてたけれど達筆すぎて読めないし
何かわかった所でドイツ語翻訳するのも難しいものばかりだし


京都で夕食を食べるとき
「何食べたい?」と聞くと速攻「SASHIMI!」と答えてた二人。

nahe:「刺身は熱海で出るんだよ?」
M,N:「SASHIMIなら毎日でも食べられるよ♪」
nahe:「いやいや楽しみは後にとっておきなさい」
こうして二人に我慢を強いていたのだが・・・あら?こんだけ!?
舟盛でも頼んでおけばよかったなぁ。


それでも他の沢山の料理にギブアップ。
朝食ももちろん品数が多くて
「日本人は毎朝こんなに食べるのか!?naheは毎朝何を作ってるんだ?」
Mから質問が飛び出した。

うち・・・普段はパンとヨーグルトだけですが

うまく説明できなくて、なかなかMを納得させられなくて
もう朝から一苦労。
「人それぞれです」ってドイツ語で何ていうの??



そして翌日、芸者ショーへ。



生の芸者さんを見るのはnaheも初めて。
外人連れでなきゃ、まずこんな所に来なかったよ。
いい経験させてもらったわ。

naheは芸者さん達よりも歌と三味線の方に関心が。
「お婆さん」と言ってもいいくらいの方が背筋をシャンと伸ばして
三味線を弾く姿はかっこよかった。

公演後はお客さんとの撮影会。
もちろんM,Nも加わる。


「Nがねぇ、『あの子が一番可愛い』」って言ってたよ。」とmich。
公演中、二人でコソコソ話してたのはそんなことかい!?
まったく男ってやつはどの国でも・・・




日本の心をドイツ人に伝える@京都

2010-12-05 11:07:02 | おでかけ:まち
京都観光は全てmichnaheプロデュース。
M,Nの要望も叶えつつ、特徴ある寺をいくつかチョイスしてみた。

その場所についてはmichが英語で説明する。
しかしM,Nは写真撮影する方が大事らしく
ちゃんと伝わったんだかどうだか・・・。




どの寺も紅葉が色づいてきた頃。
日本庭園はM,Nには魅力的に感じたらしい。
どこでも写真撮りまくり。

ドイツの木も一応黄色くなるので
(すぐ落葉するけど)
「ドイツでも人は紅葉狩りをするのか?」と聞いたところ
そんな習慣はないとのこと。
そんな人達にもこの秋の庭の美しさをわかってもらえて嬉しいわ。


だが



龍安寺の石庭は
「ただの石じゃん」

あんた、イマジネーションを働かせなさいよ
砂利が波のように見えてこないかい?
心を無にして感じなさいよ。
静けさの中にある動きをさ。

「侘び寂び」の世界を伝えるのは難しい。





だからこんな景色を見てmichnaheは
「うわぁ、まるで絵のようで綺麗」と感激を伝えるも
M,Nの反応は今ひとつ。
二条城でも「どうして家具が何もないんだ?」と言ってたし。




金閣寺は「有名な場所だから来てよかったけど他の寺の方が面白い」とのこと。
これにはnaheも激しく同意。
現にMは前日600枚も写真を撮ってるのに、ここでは20枚しか撮らなかった。
日本三大がっかり名所に入れてもいいんじゃなかろうか。
ものすごく外国人が来てたけど。




南禅寺や知恩院のダイナミックな寺の方が評判が良かった。
上に登りたそうな彼らを「たいした景色じゃないから」と適当にあしらって次へ進む。
だってここ登ったら30分は降りてこないよ。


どこも登らせないのも可哀相なので夕暮れの清水寺へ。




案の定、夜景撮影に勤しむ二人。
設定をいろいろ変えてどうのこうの相談しつつ。
まぁ、Nも写真好きでよかったよ。
これでまるっきり興味なかったらきっとMにイライラしてただろう。



正味2日間、京都観光をした二人の感想は
「とても美しい街だ。繁華街でも空気が綺麗。」とのこと。

空気が綺麗ってドイツの方が綺麗な気がするんだが・・・
ま、喜んでもらえたようなので良し。


こうして4人は東へと向かうのであった。








ミステリーツアーをしてみる

2010-11-02 21:30:10 | おでかけ:まち
先週末は久々の3連休。
これはもちろん旅に出なくてはならない。

この旅の計画を練っていた9月当時、
仕事が忙しく、それどころじゃなかったmich。
なのでnahe一人で計画を立て、意地悪心でmichには行き先を告げなかったところ
なぜか当人が面白がってそのままどこへ行くか知らずに旅をすることになった。

飛行機の旅、というところまでは教えていたので
チェックインする時に搭乗券で行き先がわかるだろう
ミステリーツアーもそこまでよ。
そう軽く考えていた二人。

ところがいざ搭乗券を渡すと
「・・・これ、どこ??」
その都市の名前を知らなかったmich。

空港ではその都市の名前だけで国名は表示されていない。
機内では現地語のアナウンスも流れているが何語なのかわからない。
ミステリーツアー、意外と長続き。

無事着陸し、飛行機がターミナルまで走っている間もmichは
何か手がかりはないかと窓の外を凝視している。
「あ、あそこに国旗立ってる」気づいたけれど敢えて言わないnahe。

とうとうここがどこかわからぬまま飛行機を降りたmich。
キョロキョロしてもう完全に挙動不審。
そして一言。
「このままどこにいるのかわからぬまま、旅を終えることになったらどうしよ」

それ、おもしろすぎる
ここまできたらもう知らぬままでいてほしいわ。

空港内の表示を見てもわからず
両替したお金を見てもわからず
外に出たmich。

バス乗り場でようやく「あ!」 
とうとう答えを見つけてしまった。残念・・・。
もうちょっと引っ張りたかったなー。


こうして始まったこの旅。
みなさんはここがどこかわかるだろうか??




ここから内側の旧市街は世界遺産。




第二次世界大戦の被災を免れた街並み。




中央広場では花が売られてる。
こんな綺麗なリース(造花かドライフラワーだけど)はドイツで見たことないよ。




由緒ある建物の通路は土産物屋街。




その由緒ある建物、織物会館。
札幌雪祭りの雪像になっていそうな外観だ。




隣には旧市庁舎の時計台。





どうでしょ?わかったかな?


正解は
Krakówです。



・・・ってどこ? michと同じように疑問に思った方、

次回の記事までお楽しみに~
もしくは自分で検索かけてちょうだい。



ちょっとした事件@ミュンヘン

2010-09-15 15:50:40 | おでかけ:まち
先日ミュンヘン出張があったmich。

駐在歴約1ヶ月の上司と一緒に行ったのだが
その上司が電車を降りた時に財布を落としたことに気づいたそうだ。

すぐに席に戻ったのだがそこにはなく
結局見つからずにブルーな夜を過ごしたそうな。
日本の運転免許証も財布に入れていたので
そろそろ車を購入しようとしていたのに
その前に再交付の為に日本に帰らなきゃと落ち込んでいたそうな。


その夜スカイプでその話をmichから聞いたnaheは

「あんだ達、そりゃ落どしたんでなくてスリに遭ったんでねぇの?
ドイツは治安いいっていわれるけんども、ミュンヘンってば大都会だもの。
日本人だからって狙われたんだろさ。
カードもまだ止めでない!?アホでねぇの?
もうお金引き出されでるかもしんねぇな。
ほんに都会はおっかねぇ所だなぁ~。
油断しでると身包み剥がされるべ。
michも気をつげねば!!」

と田舎者丸出しの忠告をしていたのだが
(コレ、どこの訛りだよ・・・)


翌日二人がもう一度駅の事務所に行くと
「財布、届いてるよ」
えええっ!?

しかも現金もカードも無事だったそう。


スゲェー!!


なんとまぁ、素晴らしい話じゃありませんか!
昨今、日本でだってこんな奇跡に巡り合えないよ。
正直で親切な人もいるもんだねぇ~。
naheだったら5ユーロ札1枚くらいくすねちゃうかもよ←犯罪デスヨ!


ミュンヘンのみなさん、疑ってごめんなさいね。
来週naheも伺いますが、よろしくね。





700km走破!

2010-06-07 23:37:40 | おでかけ:まち
連休は恒例の城攻め。
もう一種の趣味・・・いや、義務だね。
目指すはドイツの城全制覇。

だけど今回はちょっと足を伸ばしてデンマークまで。
我が街からコペンハーゲンまで約700km。
東京から岡山くらいの距離だ。
ナビ子計算では所要時間は約7時間。
このくらいなら頑張れば行けるんじゃない?
初めて外国へのドライブだ。


途中ドイツからデンマークへ渡るフェリーに乗る。
便を予約したので間に合うようにかなり余裕を持って出発する。


「高速道路は渋滞中」
ナビ子の指示にしたがって並走するローカル道路へ進路を取る。
ところが渋滞回避する車が続出し、
片側1車線のローカル道路は完全にキャパオーバーで大渋滞。
1時間以上ここで足止めを喰らう。
一方の高速道路は・・・流れてるし!
ナビ子~ッ


その後も道路工事と連休による渋滞は続き
フェリー出発に間に合いそうもない。
あぁ、目先の安さにひかれて早割なんか買うんじゃなかった。
変更もキャンセルもできないよ~。50€がパー



しょうがないのでルートを変更し陸路で国境越えをすることにする。
自分の足で国境を越えるのはnaheは初めて。

          
国境はやっぱりちゃんと線が引かれてるのかな?
車を停めてまたげるかな? ちょっとワクワク。


ところが現実はドイツとデンマークの国旗が並んで立っているだけで
入国審査も検問もなく
隣の市に入ったくらいの素っ気無さ。
ハンドルを握っていたnaheは写真さえとれなかったよ


デンマーク通貨に両替するきっかけもつかめぬまま
コペンハーゲンを目指しナビ子に従いひたすら走る。




そして結局違う路線のフェリーに乗らされた。




フェン島を横断し海上大橋でシェラン島へ渡る。


初めての外国での運転に最初は緊張したものの
ずっと見晴らしのいい道路で渋滞もなく、非常に快適なドライブ。

高速道路でどんどん周りを抜かしていくmich。
「ちょっと飛ばしすぎじゃない?」と速度計を見ると140km。
ドイツじゃこの速度で走ってるとどんどん抜かされるんだけどな~。



それにしてもなんだか標識が可愛い。



ドイツの標識と比べてみると

これがドイツ


ほら、フォントがお洒落だもの。
こんな所まで北欧デザインなのね。


可愛いといえば



硬貨もほら。
王冠にハートよ?
本物の通貨とは思えないこのラブリーさ。




だけど送電塔の形は怖い。





こうしてコペンハーゲンについたのが20時。
途中、城によったりフェリーを待ったりしたけれど
約12時間のロングドライブ
はぁぁぁ~、疲れた~


ハンザ3都市巡り

2010-05-28 15:48:10 | おでかけ:まち
まずはヴィスマール



ドイツにも海があるのよ!
バルト海だってーー。湾になってるから水平線も見えなかったけど。



ボートを使った魚屋さんには新鮮な魚が・・・
ではなく、魚の燻製ばかり。
ドイツで魚の燻製ってよく見かけるんだけど、
どうやって食べたらいいんだろう? 干物みたいなもん?


街はレンガ造りの建物が多い。



広場。



運河沿い。

・・・なぜか写真にレンガ造りの家がない
教会編ではちゃんと載せるから!!




お次はリューベック。
こことさっきのヴィスマールの街は合わせてひとつの世界遺産だそう。



市庁舎。黒いレンガがかっこいい。



名物ホルステン門。
まわりもレンガだらけ。

前に進めないくらい雨風が強くなったのでこの程度しか見られず。
面白そうな街なのでまた行ってみよう。




最後はブレーメン。



ゴシックっぽいゴチャゴチャした建物が多い。



ブレーメンの音楽隊像。
モトスミにあるやつの方が立派じゃない?
(なんてローカルなネタ・・・)

意外にも目にした童話モノはこの像だけ。
ハーメルンは至る所でネズミをフィーチャーしてたのに。






これでドイツ北東部も行ってきたことになる。
来月はドイツ北部あたりを狙っているのでそれが実現できれば
ドイツほぼ全域に行ったかな。
日本じゃまだ山陰や四国など行ったことがない所はいっぱいあるのにさ。

エジンバラの街並み

2010-05-20 18:26:31 | おでかけ:まち
アイラ島を出て次へ向かうは首都・エジンバラ。

駅から出た途端歓声。







石・石・石!!
どこもかしこも茶色いんだもの

この渋い街並み。
今までにはなかった雰囲気。

スコットランド。
今まで全く興味がなかったけど、ここいいわ。




バグパイプの音が街に響くよ。




こんな素敵なエジンバラ。
だけどホテルでちょっと不思議体験。



一見周りの住宅と変わらない造りのこのホテル。(写真撮るの忘れた)
部屋の床がね、いや、部屋だけじゃなく建物全体がね、
なんか斜めなの。

テーブルの上にペットボトルを寝かすと
コロコロ転がって落ちていくのよ。

しかもその傾き具合が多方向。

ベッドに寝ていても少しずつ下にずっていくような
椅子に座っていても前のめりになりそうな
階段を登っていても転がりそうな
変な感覚。

地盤沈下なのか、手抜き工事なのか
それともこれが狙いなのか?


帰宅後そのホテルの口コミを確認したんだけど
床の歪みを指摘するようなコメントは全くなし。
(殆ど英語で読めないが)

何でみんな気にならないの?
それともmichnaheだけ?斜めってたの。


アイラ七不思議

2010-05-18 18:58:58 | おでかけ:まち
まだまだ続くアイラ旅行記。



アイラの不思議、その1。

ガイドで雇ったクリスティーン
「この島の人は全員知り合いよ」というだけあって
車ですれ違う時に「ハーイ、○○!」と手を振ることはもちろん
車を停めてしばし世間話をすることも。
小さな島だからみんな顔見知りなのねーと思っていたら
絶対に見知らぬmichnaheにでも
目が合うとにこやかに挨拶、運転手は手を振る。
なんて愛想がいいんでしょう、アイラ島民って。
素敵。




アイラの不思議、その2。

泊まったボウモアホテルはアットホームな雰囲気のいいホテル。
1Fにバーとレストランがあり、家族みんなで切り盛りしている。
バーのトイレの修繕?改修工事もお父さん自ら行っている。

しかしなぜその工事を23時過ぎから行う????

23時から金槌に電動ドリルですよ。
あなた、真上がホテルの部屋ってこと、ご存知ですよね?
「下のバーがまだ営業中なんだから寝るな」ってことですか?
しかも3時間くらい頑張って工事やってたみたいですが、まだ終わらなかったようで。
数日後にはバーの客を一旦追い出してまで工事してましたね。
どうして昼間にやらないのでしょう??

こんなうるさい中でもしっかり眠れましたが。





アイラの不思議、その3。

ロッホサイドホテルのバーにはアイラモルトがびっしり。
でも中には「これはお売りできません」というウイスキーも。
なので客はメニュー本で注文を決め、バーテンに頼んでその都度支払う。
バーテンはボトルの裏に張ってある値段シールを見て計算するのだが

メニューに書いてある値段よりなぜか高い請求が!

決して不正は許さないmichは「計算違うんじゃないの?」と詰め寄る。
バーテンはボトルの値段を見せて「ここに書いてある」とシラを切る。
たぶん注文したものとは違う物を注いでいるのだろう。
しかしmichは「俺はこの値段のを頼んだんだ。これしか出さない!」と食い下がる。
「わかったよ、その値段でいいよ」引き下がるバーテン。

こんな揉め事が2~3回あったのだ。

うっかり間違えて高いのを出しちゃったのか
わざと間違えて売り上げをあげようとしたのかは謎。

だけど全くひるまないmichの顔をバーテンは覚えたらしく
最後の注文の時は初めからボトルの値段を見せて
「ほら、合ってるだろ?」と明朗会計だったそう。
バーの会計には気をつけろ。





アイラの不思議、その4。

今までガイドブックがちゃんと出ているような
メジャーな都市ばかり旅してきた私達。
当然どこの街でも日本人を見かけて「結構来てるもんなんだねー」と思っていたが
なぜかロンドンでは全く日本人を見かけず
「ロンドンって今不人気なの?なんか悪いことあったの?」とまで話していたのだ。

ところがこのマニアックな島・アイラ島に渡ったら、日本人に遭うわ遭うわ。

小さなボウモアホテルのバーになぜか5人も日本人がいたり
そして最後は客がその日本人だけになっていたり
毎日最低一人は日本人と出会っていたっけ。
ドイツで生活してるより日本人と喋ったよ。

日本はGWだったということも重なっていたけど
蒸留所のビジターノートを見ていると
毎ページに日本人の名前が必ず書かれているくらい。
アイラ島、日本人率高し。

でもみんな旅の目的が同じなので
話をするのも楽しい。
そしてやっぱりプロの人が多いようで
なぜかアイラで名刺交換大会。





アイラの不思議、その5。

アイラ島を走るバス。
車内には次の停留所を知らせるアナウンスも表示もない。
これは他の国でもよくあること。
前もって路線図や時刻表で自分の降りる駅まで何回止まるか確認しておけばいい。

ところがどうも数が合わない。
時刻表には載っていないバス停がいくつかあるのだ。

主要停留所しか載せてないのかと思いきや
そのウラ停留所に貼られている時刻表にさえその名前は載っていない。

ここにバスが何時に来るのか、そもそも本当に止まるのか
みんなどうやって知るのだろうか??





アイラの不思議、その6。

アイラ島とスコットランド本島を結ぶ交通は
フェリーと1日2便の飛行機だけ。

9:40発の飛行機に乗りたいけれど
空港行きのバスは9:10到着予定。
チェックインに間に合うか不安で1本早い8:00到着のバスに乗ろうとしたら
ホテルのお母さんが「8:30にならないと空港開かないわよ」

そんなちっちゃな空港なので
「手荷物検査場なんてどこにあるの?やるの??」と甘くみていたら
これがどこよりも厳しいセキュリティチェックだったのだ!

鞄がひっかかると全てのものを取り出され
財布の小銭までチェックされる始末。
なぜかnaheの持っていた二つの鞄は両方ひっかかり
出された荷物を片付けなければならないわ
自分のベルトもしなきゃならないわ
搭乗前にあたふたあたふた。





アイラの不思議、その7。

しっかり蒸留所見学も行ったのに
たっぷりウイスキーも飲んだのに
「また来よう」と思ってしまうのは
遺跡を見損なったから?
それともあののどかな空気が
昔ハマった沖縄の離島と似ているから?
あぁ、島ってやっぱりいいわ~。 

ということで現在かなりドイツの離島に興味深々。

アイラ島蒸留所巡り・2

2010-05-15 23:57:24 | おでかけ:まち


BRUICHLADDICH
見学ツアーで一緒にまわった人はGRENFIDDCHの社員さん達。
そういうプロの人達が見学に来た時は
蒸留所のマネージャーが必ず挨拶にくるらしい。
そして一般の見学ツアーには含まれない貯蔵庫まで案内してくれるらしい。
ガイドさんの粋な計らいのおかげでうちらもちゃっかり貯蔵庫まで行けることに。



うぉぉ~、テンションあがるよ~



中ではマネージャーさんが樽からウイスキーを何種類も注いでくれて
これぞまさに樽生!! 


プロはウイスキーで手を洗って香りを確認するらしい。
真似してmichも



この後、顔にまでバシャバシャと。
心なしかお肌がツヤツヤになったような・・・。


とにかくラッキー・ハッピーな体験をさせてもらった。
ありがとう!マネージャーさん、クリスティーン、GRENFIDDCHの人達!!







翌日はLAGAVULINへ。



壁の塗り替え中。 他の蒸留所でも見かけた。
5月末にあるウイスキーフェスティバルの準備らしい。

カリラと同じく内部は撮影不可。

でもここは15ポンドさらに支払うと貯蔵庫での試飲ができる。
もちろん行う。



今日も樽生。
1時間くらいの間に6種類のウイスキーを飲む。
量も充分。しかしグラスはひとつ。
次のウイスキーを注いでもらうためには、今のを飲み干さなければならず
かなりきついペース。水持って行ってよかった~。


次は



ARDBEG 
ドアや内装もイメージカラーのモスグリーン?で統一されていて
非常にお洒落な蒸留所。

見学ツアーのガイドさんの説明もここが一番丁寧・ゆっくりだった。
が、ゆっくりすぎて、だんだんとLAGAVULINでしこたま飲んだウイスキーと水が
michnaheの膀胱を圧迫し始める
なかなか進まないツアーに気もそぞろ。
元々英語を聞き取れないnaheはもう



こんな写真を撮ることで気を紛らわしたりして
結局途中で抜け出して事なきを得た。






LAPHROAIG

ここはネットで「Friend of Laphroaig」というのに申し込むと
土地を一区画所有できる。
証書をもらってその土地に自分の印をつけに行く。



ピート畑でもなくただの野っぱら。
明確な区画もなくて、適当に歩数を数えて、適当な所に国旗を挿すだけ。
旗に名前も書いてないし。
たぶんもう一度行っても自分で立てた旗を見つけられないだろう。




フロアモルティングが綺麗で枯山水のよう。
naheはここの見学ツアーが一番楽しめた。
このモルトを熊手でならしたり、釜にピートを投げ入れたりと
体感アトラクションが一番あったので。



翌日は



BOWMORE

ここだけ自分でお金を払って好きな物を頼める有料試飲コーナーがあった。
日本の蒸留所では当たり前のこの有料試飲。
てっきりアイラにもあると思って、散々飲んでやろうと目論んでいたのに
どこへ行っても無料試飲の1杯だけ。
すっかり拍子抜けしていたのだが、
ここはさすがサントリーがオーナーだけあるわ。


蒸留所敷地内にある水場が気になって見学後に行ってみたら
近くでペンキを塗っていたおじさんが汲んでくれた。



LAGGAN川の水はすでにウイスキー色。
「天然水だから飲め」とおじさん。
味は普通に水。

そしてこのおじさん、「俺、日本で結構有名なんだよ」といろいろ自慢し始めた。
腕にはジンジャー・ウィリーとカタカナで彫られた刺青も。
帰ってきて検索したら本当に結構ひっかかる。
ピート掘りの達人だって!? ピート畑に連れてってもらいたかったわー。




最後はアイラで一番新しい蒸留所、KILCHOMAN



アイラの蒸留所で唯一、海沿いじゃないところにある。
本当にまわりは平原だけで
レンタカー事件のせいでここまで歩いて来ようと一時は思ったけど
実行しないでよかったとつくづく実感した。

そして唯一、壁が白くない。
他の蒸留所とは全く違う雰囲気。

ツアーガイドも唯一、男性がやってくれた。
小さな会社なので製造からガイドからレストランの給仕まで何でもやるんだとか。




貯蔵庫まで見せてくれた。
樽の青はイメージカラー。
でもこんなにびっしりきっちり置いていたら
取り出すときとか大変じゃない?






7ヶ所の蒸留所を見学したわけだが
それぞれ特色があってどれも興味深かった。
ガイドの説明は全部英語なので、
naheはさっぱりわからんし、michも専門用語にはついていけない。
これでちゃんと聞き取れたらもっと各蒸留所のウリがわかっておもしろいんだろうなぁ。



アイラ島蒸留所巡り・1

2010-05-15 22:10:20 | おでかけ:まち
アイラの旅が濃すぎて書きたいことがいろいろ。
しばらくドイツから遠ざかります。


さて、この旅の最大の目的である蒸留所巡り。
しっかりアイラで操業中の8つの蒸留所全て行ってきました。
でも正確にいうと見学したのは7つだけ。


その前に蒸留所見学って何を見るのさ?という方の為に
ウイスキーの作られ方をちょっと説明。



KILCHOMANにて

まずは大麦を水につけて発芽させます。
この床に広げるやり方はKILHOMAN・BOWMORE・LAPHROAIGのみ。


LAPHROAIGにて

次に大麦を火であぶって乾燥させます。

LAPHROAIGにて

ここで燃料にピートを加えると、あの独特のスモーキーな風味がつきます。

ISLE OF JURAにて

その大麦を粉砕し

BOWMOREにて

こんなタンクの中で熱湯と混ぜ合わせ糖分を抽出し

BOWMOREにて

この巨大な桶の中で発酵させます。

LAPHROAIGにて

で、ポットスチルで蒸留します。
アルコール度数をあげるために蒸留は2回行われます。

BOWMOREにて

いい塩梅の蒸留液を取り出すのはスチルマンの職人技。
この検度器は彼しか触れないように鍵がかけられています。

BRUICHLADDICHにて

そして樽詰めされたウイスキーは倉庫にて熟成されます。





ということを踏まえたうえで、蒸留所紹介。

巡った順番で、最初はCAOLILA
山を下ると見えてきた、白い建物と窓から見えるポットスチルに感激!!



小さな蒸留所で従業員も9人しかいないとか。
内部撮影不可なのが残念。 




BUNNAHABHAIN
ここは生憎休業日で立ち寄っただけ。
ま、そんなに好みのウイスキーではないので別にいいのだ。





JURA島に渡って ISLE OF JURA
試飲を3種類もさせてくれた太っ腹。




2へ続く