よしだハートクリニック ブログ

 院長が伝えたい身近な健康のはなし

三日坊主(ミカボ)シンドロームについて

2012-01-09 09:53:05 | 健康・病気

以前メタボリック症候群を代表とする生活習慣病に対する食事・運動療法の重要性について書きました。多く方がこの重要性について理解はしているのですが、いざ実践となると長続きしないという経験をお持ちではないでしょうか。これに関して、私の大学、クラブの先輩である松村誠先生(松村循環器・外科医院理事長 広島市佐伯区)が「三日坊主(ミカボ)シンドローム」(文芸社)という本を執筆されていますのでご紹介します。

 生活習慣を変えるというのは、日々の行動を変え、新しい習慣を身につけなければなりません。別の言い方をすれば、習慣を変えるということは人生を変えるということです。これは非常に難しく、多くの人が三日坊主に終わってしまいます(これをミカボシンドロームと呼びます)。ミカボを克服し成功に導くためには、正しい方法を知らなければなりません。

 行動変容のステージ(I前気づき期 Ⅱ気づき期 Ⅲ一念発起期 Ⅳ実行熱中期 Ⅴ習慣定着)を知る。 脳生理を知る。脳はドーパミンといわれる物質が分泌されると快楽を感じ、脳が喜ぶことを繰り返していくことで習慣につなげることができます。<o:p></o:p>

  具体的方法として、①目標を設定(大きな目標だけでなく小さな目標も)②目標を家族・友人に話し動機づけにする③小さな目標を達成したときに自分に褒美を与える④現在の行動を記録する⑤千時間集中し習慣回路をつくるなど、新しい習慣を定着させる手がかり、コツが具体例をあげて記載されています。<o:p></o:p> 

また生活習慣の三原則として、規則正しい食事・集中と継続で生涯体力をつける運動・早起きで体内時計をリセットする睡眠があげられています。

その他、タバコ・アルコール依存症や生活習慣病全般にわたり、大変わかりやすく書かれています。一読されると今日からの健康管理にお役に立つと思います。

 

人は過去を変えることはできません。しかし、過去の自分を振り返り行動(習慣)を変え、未来の人生を変えることはできます。皆様が健康で素晴らしい人生を歩まれるよう応援いたします。<o:p></o:p>