ほたる

2006-08-15 01:07:32 | ・読書・新聞・メモノート
ゆうべの暉をさまりて、
   まづ暮れかゝる草陰に、
わづかに影を點せども、
   なを身を恥づるけしきあり。

      虫を逐ふて細川の、
         淺をはしる若鮎が、
      靜まる頃やほたる火は、
         低く水邊をわたり行く。

             腐草に生をうくる身の、
                かなしや月に照らされて、
              もとの草にもかへらずに、
                たちまち空に消えにけり。

北村透谷 「三籟」四号掲載 明治26年(1893年)6月30日発行 


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2 コメント

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ホタルノヒカリ (みちよ)
2007-09-13 00:30:01
今期のドラマみてました。

♪蛍の光なら
「哀愁」のヴィヴィアン・リーとロバート・テイラー思い出す。

恋模様も気になったけど、働くステキ女子たちがやっぱり洗練されていてまぶしかった。
やっぱり透明感が美しいです。
そうそうリラックスクリアーでなきゃね。
秋に向けてファイト★
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和泉式部 ()
2009-09-02 23:40:00
ものおもへば沢の螢もわが身よりあくがれいづる魂かとぞみる

       和泉式部


今夜★歴史秘話ヒストリアを観ました。
いま、あなたに逢いたい、和泉式部は恋に生きる女、大きな魂の持ち主、和歌に気持ちを託す。
情念燃やして・・さまよえる魂・・恋ははかない。


子どもたちと百人一首で遊んでいる。
これまで毎年冬には大会も開いているとのこと。
それぞれ自分の持ち歌を一首決める、ちょうど100人くらいだものね。
昨年の、みんな忘れてなくて、よく覚えているのに感心する。
平安男女のほんとうの歌の心はまだ知らないけれど。
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