インテリアの近代

2005-08-04 20:33:45 | ・読書・新聞・メモノート
下村純一著 講談社現代新書
世界の建築・インテリアのカラー写真を多数収録

近代建築を内側から論じる
インテリア・デザインの問題から、近代という時代を再考
インテリア・デザインは、
単なるデザイン表現の問題としてばかりではなく、
人の相対的な生活観や行動の表現と見てゆかなんてはならない。

★☆ミニマリズムの原点 バルセロナ・パビリオン[バルセロナ]☆★

モダニズムの原点の一つと見なされ、絶賛され続けてきた建物。
水平と垂直の線が互いずれて引かれただけのプラン。
図面を構成する線の少なさ、シンプルさ。
ごく少数の素材を厳選し、それらの対比のうちから、
インテリア空間の豊かさを織り上げていった。
少ない素材の使い分けは見事 どの場所に佇んでも、少ないがゆえに、
お互いの対比から鮮明に浮かびあがる素材美が目に入る。

インテリアとエクステリアという枠を取り払った、
新しい空間のありようを示している。