アンブリエルです
昨日、映画「この世界の片隅に」を見にいってまいりました~。
記憶と感動がフレッシュなうちにご紹介したいと思いマス。
「この世界の片隅に」公式サイト
興味を持つきっかけになったのは、
周りで見た人が一様に「いい!見にいって」といったからです。
・・で、実際に見た結果、確かによかったのでオススメです。
映画の舞台になっているのは、広島の呉という戦中、軍港であったところ。
そこに嫁いできた女性が主人公です。
その女性から見た戦争時代の日常がつづられたストーリーです。
戦争。
人間が一番してはいけないこと。
だからこそ、語り継がれ記憶を風化させないことが大事なことと思いますが。
だがしかし、戦争映画というと「重い」「つらい」イメージが先立ち、なかなか見るのに腰が重かったりしますよね~。
そんな気持ちとうらはらに、物語りはいささかファンタジックに始まります。
全体的にのんびりしてて、ほんわかしてて。
画が、色が、人がやさしいのです。
主人公ののんさんの声も激ハマりで、広島方言でさらにのほほん節増量。笑
戦争映画でこんなにクスッと笑えたのは初めてかもしれません。
でもね、戦争中であっても、意外と日常はこんな風に笑いがあったのではないでしょうか。
こんな視点で戦争を描いていることは珍しく、新鮮さを覚えました。
(そんな視点で見られる作品が世に出てきたことに、時代の移り変わりを感じもしましたー。)
確かにつらいシーンや悲しいこともあるのですが、スーッと流れていくように物語りを追っていけ。
不思議と最後に希望と温かさを感じられる映画でした。
あと、個人的な感想ですが、コレ、女性が原作を書いてます。
だからなのか、女性の心理描写がしっくりしてて、違和感なく物語りに入っていけた感があります。
なぜこんなことを感じたかというと~。。
最近、アニメ映画でヒットした作品は、大抵男性が描いたもののようなので、女性のワタクシからみると、出てくる女性がいささか「男性からみた理想の女性像」てカンジがして、なんとなく違和感があり。。それがちょっと残念だなー、と思っていたからです。
まぁ、これは男女の理解しがたい深~い溝なのでしょうね~。苦笑
(ストーリー全体はすばらしくて好きです。)
そしてこの映画、クラウドファウンディングで作られてます。
エンディングに出資者のクレジットがダーッと出てきます。
こういう形で映画が作られるのは最近ぽく、また作品自体の純粋性が保たれるのでいいと思いました。
なぜかといえば、
例えばルネッサンス時代、宗教画に出資したパトロンがなぜか聖人たちのとなりに描かれていたり・・そういうことありますよね~。
いつの時代も、経済が絡むと表現の自由さに制限がかけられるものでございます。
それを払拭する一つの形が、このクラウドファウンディングなのかなー、と。
たぶん、これから増えていくのではないでしょうか。
館内では感動に包まれ、泣いている音も聞こえました。
感動するツボって個人個人、異なると思うのですが、
ワタクシがこの作品で一番ココロ持っていかれたのは、
最後の方で、原爆に焼かれ、家もひとの生活も文字通り「何もなくなった」広島の町が出てきたんですね。
その荒廃した映像を見て、
「ここから微塵もわからない位、復興を遂げた日本て国、日本国民てスッゴーッ!!」て声がハラの底から出てきました。
てことで、
この映画はワタクシにとって、「日本人としての誇りを持たせてくれた」作品となりました。
日本人である限り、日本に生まれてきたことを誇りに思わなくては、と思うのです。
でもそれは押し付けられて育つものではなく、
先人の背中を見てしぜんと育っていくものなんだと思います。
それはどこに生まれても同じことで、別の国に生まれたらその地を好きに、誇りに感じたいものです。
それが「自己価値」「自己肯定」「自己愛」につながるからです。
右翼とか左翼とは関係なく、
人が自分の国や先祖を尊べることは、生きるためにとてもキホン的なことで、
私たちが「今ここ」に確かに根付いて生きること、
そしてその土台である地球を大切にできること、
そこに生まれた自分や周りの人、同じく自分の国を大事に思う他の人たちを尊重できることに通じているんじゃないかなー、と。
あと最後にもう一つ。
究極的にこの作品で感じたのは、
「ニンゲンてやっぱり強いな」という、人間に対する感動です。
荒廃から復興という図、
人類の歴史を振り返ってみても、世界中で何度も起こってきたことです。
痛めつけられても痛めつけられても、雑草のごとく立ち上がって生きていく、
その人間の強さにワタクシは感動しましたー。
ということで、興味出た方は終わらぬうちに、お早めに御覧ください~。
Love, Light and Harmony!
~アンブリエル美智子活動info~
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