日々想うこと

毎日の生活の中のちょっとした出来事や感じたことを気ままに書いています。

The Road 読み終えました。

2008-02-25 | 本棚
途中から本を閉じられなくなって、一気に読みました。
最後の方は泣きながら読み進めました。

SFと聞いて想像していたのとはまったく違う本で、買うのをちょっと躊躇したけれど、買ってよかった。
読んでよかったです。

ストーリーがどうなるか、ここでは書きませんが、本当に胸を打たれます。
全てを剥ぎ取った、人間の本質を問う作品です。

「神」あるいは「メシア(救世主)」というメタファーが根底に流れていますが、それは狭義のものではなくて、人間にとって普遍的な意味を持つものとして捉えられるでしょう。

今も余韻が胸の中で響き続けています。

今年の夏ごろにハヤカワから邦訳が出版されるそうですし、今月末から撮影開始の映画も年末頃に公開される予定だそうです。
映像では、惨く映るシーンもあるので、どうかなあ、どんな映画になるのかな。
本では、そうした惨い場面も淡々と短く描写されているから気になりませんでした。


医療とアロマ

2008-02-24 | アロマ
アドバイザーコースの集中講座、看護士の親子で受講してくださいました。

それぞれ違う病院に勤務とのことですが、医局の中で、非常に有効的にアロマテラピーを取り入れていらっしゃる様子に驚きました。
上層部のドクターたちも、とても積極的で、講座への出席も、みんなが後押ししてくれているとのこと。
ユーカリやティトリーを入院病棟で使ったところ、この冬はインフルエンザ患者が一人も出なかったことや、他にも精油を上手く使って、嚥下、睡眠、さまざまなところで、とてもよい結果が出ているということです。

医療に携わる方が講座を受講されることは、増えてきています。
この度お聞きしたような、現場でのフル活用が行われているということは、本当に素晴らしいことだと思います。

いつか健康診断に、近くの市民病院へ行った時のこと。
番号順に幾つもの部屋をまわり検査をして、最後に内科のお医者さんのところに行きましたが、彼は一度も私の顔も目も見ませんでした。聴診器を当てて、触診もしたのに、です。
終わると後ろにいる看護師さんに「終わったよ」と一言。
つまり、私とのコミュニケーションはゼロです。
健康診断の結果は数値が打ち出された用紙だけ。
窓口で受け取って、何の説明もないです。

看護士の知人から「医者は看護学を学ばない」というのを聞いて、ショックと納得。

子供の頃は、いつも家族でお世話になっていたお医者様がいました。
おおらかな方で、いつもゆったりした空気が流れていました。
(婦長さんが、しっかり者でした!)
往診に来ていただいたりもしたものです。
今、近くにこのようなお医者様が見つけられていません。
幸い、病院に行くのは年に1度あるかないかですが、でも、安心して診て頂けるところがあればいいなあ、と思っています。

今日お話を伺った病院のドクターや看護士さんたちも、ちゃんと《人》と向き合って現場に立っておられる。
診てもらう時には、やはりこのようなドクター達がいいに決まっていますもの。




The Road 届きました。

2008-02-22 | 本棚
先日頼んだThe Road が届き、読んでいます。
活字もそんなに小さくないし、行間も割りとスペースがあるし、そして一つ一つのセンテンスは短くて、とっても読みやすいです。

どうなのかなあ、と思っていた内容ですが、読み始めてすぐに何かがシーンと染み込んでいくような本です。
全てが破壊されて灰になった世界を生き延びた父子が、ひたすら南に向かって歩いてゆくお話。

生き延びるために人をも襲う、自分達以外の生存者から身を守りながら、雨の中を、灰の中をひたすら歩いてゆきます。

簡素な文章なのに、その行間から滲み出てくる喪失感、絶望と抱き合わせの意志。

ところどころに短い父子の会話があるのですが、その数行から男の子の無垢さと父親の愛情が哀しいほどに迫ってきます。
読みやすい本なので、もう半分近くきましたが、最後はどうなるのかなあ。

原書を読むときですが、幾つか知らない単語があったって、全然お構いなしで読むのが私流です。
そのうち、なんとなく分かることもあるし、分からないことは後で調べればいいので、とにかく読んでみるのです。感覚で読んでるんだと思います。
その方が行間からいろんなことを感じられるから。そうした感覚を楽しむのが、とっても好きです。
だから英語を少しなら読める方、自分には少しだけ難しいかなあ、と思われるものもどんどん読んでいって、感覚を楽しんでみてはいかがでしょう?



The Road

2008-02-18 | 本棚
The Road (Oprah's Book Club)

Vintage Books

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なんか、読んでみたいなあ、という一冊。
そもそもの理由は単純で、実はViggo Mortensenが好きなので(照)、彼主演の製作中の映画の原作だからという理由。
しかし2007年のピューリッツァー賞受賞作品でもあります。
近未来の父子のストーリーで、とてもいい作品なのだろうけど、核戦争後の荒廃しきった世界が舞台なので、果たして読みきれるかどうか・・。ちょっと恐ろしい世界のようだし。
うーん。
ピューリッツァー受賞作品の映画化も、何本か見ているなぁ。
大好きな「アラバマ物語」もそうだし、「老人と海」、ずい分古いけど。
「カラーパープル」や「シッピングニュース」、「めぐり逢う時間」もそうなんだ。
うーん。
どうしよう。でも、まあ、普段読まないような本もいいかも。
ちなみに著者コーマック・マッカーシーは、今回のアカデミー賞ノミネートともなった「ノーカントリー」や、これも映画になった「すべての美しい馬」の著者でもあります。



インストラクター

2008-02-17 | アロマ
3月のアロマインストラクター認定試験に向けて開講していたコースが、今週で終了のところがほとんど。
スクール内での終了試験を終えて、あとは実試験に臨まれます。
あと1ヶ月ありますから、頑張ってくださいね!

「お一人お一人が、いろいろな体験を通してアロマに出会っているのだなあ」と、そんなことを想っていると、その方の人生の薫りがふと、立ち上るようです。

もう一度のピアノ

2008-02-15 | 日記
NHK趣味悠々 西村由紀江のやさしいピアノレッスン 世界の名曲を弾いてみよう (NHK趣味悠々)
西村 由紀江
日本放送出版協会

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今は誰も弾いていない、実家にあるピアノ。
しばらく前に、母が「弾いてみようかしら」というので、何かいい教本がないか探して、これを求めました。
たまたまテレビでこの番組を見て、初心者でもきれいな曲が弾けるのって楽しいだろうな、と思ったから。

片手だけで弾いてもきれいな旋律の曲から始まり、左手の和音の伴奏が入る曲があり、それからぺタルを使う一曲があり・・と、ひとつひとつの曲をマスターしながら、基本のテクニックが習えるようになっています。

それから選曲とアレンジが素敵だなと思いました。
Shall we dance? などは、両手を交差して弾くのですが(上級編に見えます!)、でも簡単で、それでいて上品で粋な一曲に仕上がっています。
簡単で、それでシックに聞こえる曲って、魅力的です。
Over the rainbow やMoon Riverなど、どれも好きな曲で、私自身も弾こうかなと思っています。
当時は練習がイヤで小学校でやめてしまったけれど、楽しくならまた始められそう。
あの頃のツェルニーやブルックミュラーや、簡単なバッハなんかも、また弾いてみたいなとも思います。
果たして指が動くでしょうか?

母はあれから案の定、忙しさにかまけて三日坊主になってしまったようですが、たまに弾くのはピアノのためにもきっといいですよ。

知り合いのピアノの調律士さんの話ですと、調律の仕事が随分減ったということです。
今は電子ピアノとかも普及しているからなのかなあ。

あの《音叉》というものには心惹かれます。
音と静寂、風、宙、というイメージ。

雪やこんこ

2008-02-13 | 日記
今朝は、起きたら外が真っ白。
10センチほど積もっていました。
今も降っています。

小学校の時に習って「雪やこんこん、霰やこんこん」だと思っていた歌、
「雪やこんこ、霰やこんこ」なのですって。
「雪よ、もっと降れ」というような意味なのだそうです。

雪が降る様は「しんしん」といいますね。
白とともにあらゆる音が静かさの中に包まれてゆくようです。

澄んだ朝

2008-02-11 | 日記
今年は寒い日が続いて、雪が舞う日も多いですが、先週くらいから、光が強くなってきたように思います。

頬には冷たい空気を感じながら、晴れた朝には、眩しいほどの光に思わず目を細めてしまいます。
もうすぐ冬が終わるのですね。

澄んだ空気を思いきり胸に吸い込んで、はい、一日が始まります。

ミトコンドリアが進化を決めた

2008-02-09 | 本棚
先日読んだ「皮膚は考える」は100ページほどの薄い本ですが、分かりやすく皮膚の機能が書かれていました。
皮膚の構造などについては、インストラクターの講義でみなさん、しっかりお勉強されます。
本の中では、生命が海の中で誕生し、陸上で暮らすようになった私たちも内なる海(私たちの体重の7割は水分です)を失わないために、大変丈夫な膜として皮膚が保護していること、そのバリア機構の再生も自律的に行われること。
それから皮膚自体がホルモンや神経伝達物質を合成し放出することなどが、分かりやすく書かれていました。

さて、先日新聞の書評に出ていて、読みたくなった本があります。
それが、こちら

ミトコンドリアが進化を決めた
ニック・レーン
みすず書房

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原題は『パワー、セックス、自殺』という、センセーショナルなものですが、真面目な科学書です。

ミトコンドリア、生物で習いましたね。
細胞の中にあるエネルギー産生にかかわる小器官ですが(多分これが原題のPOWERパワーでしょうか)、これは独自のDNAを持つのだそうです。
太古に微生物が微生物の中に入り込んで共生を始めたことから、さまざまな攻勢があり、そこから性別が生まれたということが書かれていたり(これがSEXセックス)、
細胞には固体をより良い状態で保つために自然死(アポトーシス)という仕組みがありますが、そのことに触れているようです(これが原題のSUICIDE自殺でしょう)。

Amazonの本の説明の所にはこんな風に書かれています。

[さらに著者は周到な議論によって、生命の起源、性の起源、老化の原因など、進化の主要な問題にミトコンドリアが果たす決定的な役割を明らかにする。
どのように進化したか(How)だけでなく、あえて進化のなぜ(Why)を問い、それに答えようとする大胆不敵な語り口は読み応え抜群。ミトコンドリアは地上で最も繁栄している生物体となり、いまこの瞬間もわれわれの命とその死を支配している。ミトコンドリアを知らずして生命は語れない。]

というわけで、読んでみたいな。
だけど、ちょっと高いから躊躇。
まず、図書館で予約しました。
10人の予約待ちでした。
ずっと待つか、それとも買うか。うーん。



本あれこれ

2008-02-06 | 日記
普段は洋書の紹介が多いですが、珍しく時代物などについて書きました。
ほとんどは旅行していて海外にいる時に集中的に読んだ物です。
現代小説よりも、彼らの小説のほうがなぜか好きでした。
こうした文体が、すーっと染み込んでくるというか、そういう風に思えました。

あと、司馬遼太郎もたくさん読みました。
時代小説も、とても優れたものばかりですし、それから「街道を往く」のシリーズも素晴らしいです。

言葉は時代と共に変わっていくもので、今の日本語のリズムよりも、少し前のリズムのほうが自分にはしっくりくるみたいです。

先日、大人の英会話の生徒さんたちと百人一首の話になりました。
お正月に歌留多とりする話です。
学生の頃に暗記したという方がほとんどで、今でももちろん覚えていらっしゃる。
私は覚えるように言われなくて、同級生も暗記した人は少ないはず。
今思えば、覚えたらよかったなとも思います。

今も小学校や中学校で覚えるところも少なくないと思います。
教育の中での伝統文化の継承ですね。
こうした授業、いいですね。