映画2本
2009-07-30 | 映画
大変強烈な映画でした。 「宮廷画家ゴヤは見た」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/65/52a9a674c295b4d7fcd127d95bd126ad.jpg)
ゴヤの絵は、頭に一度焼き付くとなかなか離れない印象的なものなので、どんな映画なのかなぁと思って見たのですが、これが強烈で、終わった後しばらく呆然としてました。
激動のスペイン、その時代に翻弄された少女をナタリー・ポートマンが素晴らしく演じていました。
神父役のハビエル・バルデムの存在感もすごい。
異端審問によって、全てが一瞬に失われて人生が狂わされてゆく様は、錘のようなものを見終えた後に残したし、そうした人の愚かさが、今も続いているわけですので、なんとも表現しがたい感じでした。
こうした全て、自分の体験でもあるように、どこか感じもしました。
とてもよく出来た映画だと思いました。
監督は「カッコーの巣の上で」や「アマデウス」を撮った人なのですね。
さすがの力量ですね。
人のマインドの狂気、あまりに当たり前になって社会の中に織り込まれているので、それに絡め取られていることさえ感じなくなっている・・決して「どこか」の「いつか」の話ではないと思う。
それからもう一本観たのが「十二人の怒れる男」
1957年のヘンリー・フォンダ主演の白黒映画です。
映画のほとんどは、父親殺しの青年の裁判を巡って12人の陪審員が有罪か無罪かを激論する、一部屋のシーンだけ。
それでも、一人一人の内面を抉り取って見せるような映画の進行に、目が離せません。
一人一人の心理を鋭く追って描いています。
観てる時は、映画のシーンの息苦しくなるような暑苦しさを感じ、夕立の、何か堰の切れるような進展の予感を感じ、汗まみれにはなったけど、雨上がりの爽やかさも感じます。
裁判員制度が始まる今、みんなが見たらいい映画だなと思いました。
「アラバマ物語」も良かったし、裁判に関する映画で、どちらも歴史に残る名作ですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/65/52a9a674c295b4d7fcd127d95bd126ad.jpg)
ゴヤの絵は、頭に一度焼き付くとなかなか離れない印象的なものなので、どんな映画なのかなぁと思って見たのですが、これが強烈で、終わった後しばらく呆然としてました。
激動のスペイン、その時代に翻弄された少女をナタリー・ポートマンが素晴らしく演じていました。
神父役のハビエル・バルデムの存在感もすごい。
異端審問によって、全てが一瞬に失われて人生が狂わされてゆく様は、錘のようなものを見終えた後に残したし、そうした人の愚かさが、今も続いているわけですので、なんとも表現しがたい感じでした。
こうした全て、自分の体験でもあるように、どこか感じもしました。
とてもよく出来た映画だと思いました。
監督は「カッコーの巣の上で」や「アマデウス」を撮った人なのですね。
さすがの力量ですね。
人のマインドの狂気、あまりに当たり前になって社会の中に織り込まれているので、それに絡め取られていることさえ感じなくなっている・・決して「どこか」の「いつか」の話ではないと思う。
それからもう一本観たのが「十二人の怒れる男」
1957年のヘンリー・フォンダ主演の白黒映画です。
映画のほとんどは、父親殺しの青年の裁判を巡って12人の陪審員が有罪か無罪かを激論する、一部屋のシーンだけ。
それでも、一人一人の内面を抉り取って見せるような映画の進行に、目が離せません。
一人一人の心理を鋭く追って描いています。
観てる時は、映画のシーンの息苦しくなるような暑苦しさを感じ、夕立の、何か堰の切れるような進展の予感を感じ、汗まみれにはなったけど、雨上がりの爽やかさも感じます。
裁判員制度が始まる今、みんなが見たらいい映画だなと思いました。
「アラバマ物語」も良かったし、裁判に関する映画で、どちらも歴史に残る名作ですね。