日々想うこと

毎日の生活の中のちょっとした出来事や感じたことを気ままに書いています。

金澤翔子書展

2012-02-24 | 日記
三越で、金澤翔子さんの書展が開かれていると教えて頂き、観てきました。

以前、NHKの放送で、翔子さんとお母様のことを知り、とても感動したこともあり、是非、行きたいと思いました。

書はどれも、とても力強く、私は書の世界には明るくありませんが、それでも、心に強く響くものでした。
あるものはおおらかで遊ぶように自由で、あるものは、しっかり太い揺るぎない軸をもち、あるものは深い静寂を含み、あるものは迸る命を感じさせ・・・・どれも魅入ってしまいました。

以前放送された内容を思い出すからなのか、それとも書、そのものからなのか、ちょっと分からないのですが、涙がこみ上げてくるような、そのような書展でした。

今の大河ドラマ「平清盛」の題字も翔子さんの書なのですね。

素晴らしい書展、26日までです。

ビューティフル BIUTIFUL

2012-02-24 | 映画
友人に勧められて観た映画です。

ハビエル・バルデム主演のスペイン、バルセロナを舞台とした映画。
BIUTIFULとは、娘にBeautifulの綴りを聞かれて父親が教えてあげている綴りです。

貧困、薬物、病気、違法就労、事故・・・生きるのに精一杯の人々。
重くて暗い映画です。

観ながら、なんてヘビーな映画だろうと思い、観終わった後は、トムさんともども言葉もなく、茫然気味。
打ちのめされた感覚なのですが、しかしながら、しばらくしてくると、胸からなんとも言い難い感覚が、じわっと染み出てくるようでした・・・。
なんと形容していいのか分からないような感覚・・・・少しして、それが慈しみに近いように感じられ、
なにか慈悲にふれたとき、うつくしきものに触れたときの感覚と同じように感じられました。

どこまでも救いがないかのような、そんな人の営み、生にも光がもたらされるような―。
そして、今日になると、その感覚がより強くなっているよう。

アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督は「ビューティフル」というタイトルについて、「このタイトルは、人のジェスチャーの裏側にある、視覚からの明らかな美だけではなく、表面上に表れない感情的な美を意味している」と説明しているそうです。
そしてこの作品は、黒沢明監督の「生きる」へのオマージュだとも聞きました。
(イニャリトゥ監督は黒沢明監督を敬愛していて、自身の制作会社も'ikiru'と名付けているそうです。)


友人の言葉の通り、Strong!な映画でした!


因みに、このような強烈な衝撃を受けた映画、これまでに観たものでは、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」や「ミリオンダラーベイビー」がありました。

2月になると

2012-02-14 | 日記
おとといは、この頃にしてはめずらしいくらいのいいお天気で、ポカポカ。
お布団を干して、シーツを替えて、寝室を隅から隅までお掃除しました。
ほわほわしたお布団に包まれるのは幸せです。

昨日と今日は、雨。
でも、キーンとした冷え込みはなく、どことなく、早春の気配。

また雪も降るのでしょうが、少しずつ光があかるくなってきている季節です。


傷口の手当

2012-02-14 | 日記
走って坂を駆け上っていて、躓いて顔から着地。
病院の先生の応急手当といただいたフィルム。
昔の常識は今の非常識なのですね!

傷口は水道水で洗い流し、消毒薬は使わないこと。
ガーゼをつかわないこと。
サランラップのようなフィルムで覆い、決して傷口を乾かさないこと。

これを守っています。
傷口を修復しようと、浸出液が溜まってくるのですが、余分な液は外に流れるように、完全には密閉しないで、しかも、傷口はちゃんと覆われていることが大切です。

フィルムを貼ったままお風呂にも入れます。
お風呂の時、フィルムをはがして、水でしっかり傷口を洗って、また新しいフィルム(っていうのかな?)を貼ります。

この肌色の、薄い、皮膚のようなフィルム、近くの薬局や外科で探したけれど見つかりませんでした。
怪我したのが、ちょっと離れたところだったので、その最寄りの緊急病院でいただきました。

今日、そちらに向かうので、買ってこようと思います。

それにしても、派手に転んで怪我をしたのって、本当に何十年ぶりか、でしたので、これを期に、ちゃんと落ち着いてスローダウンして、身体能力を過信せずに(?!)いきたいものです。


笙を聴いて

2012-02-09 | 音楽
アメリカ人の友人のミュージシャンを招いての音楽イベントを楽しみました。

なんとおそい上達の歩みか?!と我ながらあきれるギターなのですが、こうした機会のたびに、あっ、やっぱり大切に続けよう!と新たに決意!!

その友人と、山間部に住んでいる、やはり音楽家の友人を訪ねました。

雪の舞う、とても寒い日でしたが、温かい粕汁をいただいて、笙を吹いていただきました。

ちかくで、笙だけの音色を聴くことがなかったので、とても感動しました。
圧倒されるような、垂直の響きです。
とても特別な音色。
雅楽を知りたいと思いました。

そして、また、大きな漆塗りのグランドピアノ。
彼女のお父様が幼いころに買ってくれたものだそうです。

一度、クラッシックを離れて、いまは、ほんとうにやってくるフィーリングに身を任せながら、あふれる表現をピアノの音に載せて弾きます。
私と、ミュージッシャンの友人と、それぞれの印象を、即興で曲にして弾いてくれました。

すばらしいギフトでした。

「こんな山の奥に、ひっそり・・・、一帯、誰が、この即興演奏を聴けるなんて想像するだろう?」と彼。

笙の音もまた、異次元に連れていかれたひと時でした。