日々想うこと

毎日の生活の中のちょっとした出来事や感じたことを気ままに書いています。

To Kill a Mockingbird

2006-02-28 | 本棚
To Kill a Mockingbird

Warner Books Inc

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「アラバマ物語」の原作です。
ピュリッツアー賞を受賞した原作もとてもいいというのでオーダーしました。

It's a sin to kill a mockingbird. 

mockingbird(ものまね鳥)はいつも美しい歌声を聞かせてくれるだけで、悪いことはしないのだから、この鳥を殺すのは罪だということを覚えておきなさい。
弁護士の父親が子どもに語る台詞です。

銃を欲しがる息子に銃の使い方を誤って使ってはいけないと言う。
それが、差別ゆえに無実の黒人を有罪にしようとする人々への戒めであり、
そしてまた、思いがけないラストシーンでの、ブーのための言葉ともなる。
このあたりが非常によく書けていて、是非原作を読みたいと思いました。

アラバマ物語

2006-02-26 | 映画
少し前に録画してあった「アラバマ物語」を見ました。
古い映画だし、アメリカの正義物ね、というようにしか思っていなかったのですが、ものすごくいい映画でした。

大恐慌時代のアメリカ南部、妻を亡くし、息子のジムとお転婆な娘のスカウトと暮らしている弁護士(グレゴリー・ペック)は無実の黒人を弁護することになります。
単に人種差別だけを扱った映画ではありません。
力を持ったものは、それをいかに使うかという責任を担うのです。
そしてその判断は、自分の率直な心に問いかけるしかないのです。
その率直な心が、全編を通して描かれている子供たちの純粋さと重なります。

まだ夜が暗かった頃。
影や物音に怯えながらも好奇心を押さえきれずに外に飛び出していく子供たち。
行ってはいけない所に、子供は行きたがるのです。
近所に住む心を病んだブーとの出会い。

映画はジムの子供時代の、壊れた時計や人形の詰まった宝箱を開くところから始まります。

エアコンのなかった時代。ポーチにあるベンチやブランコ。
木々が風にざわめき、夜の闇は深く、影が大きく揺れていた時代。
木に登ったり、走ったり、全身で呼吸する子供。成長する心。
そして静かな愛。

愛情に満ちたノスタルジックな、とても素晴らしい映画でした。

卒業間近

2006-02-22 | 英語
3月初旬には公立高校の入試があり、中学生コースはいつも2月一杯で卒業となる。
この度も受け持ちの3年生がもうすぐ卒業。来週の授業を残すのみだ。

「あと一回だね。試験のあとでは、みんなで卒業祝いをしようね」などと言っている内に涙が出てきて、おっとっと。

小コース、幼児コースは、この時期は面談。
今日も一日面談だった。
よく顔を合わせていても、ひとりひとりとゆっくりと話す機会は少ないので、面談というのは貴重だ。
お母さんの話を通して、また違った視点で一人一人が見えてくる。
一人一人が大切な宝物。

トールキン考察

2006-02-19 | トールキン
先に書いたように、すっかり魅了された『指輪物語』という物語、さらにその母体でもある『シルマリルの物語』などの壮大な物語が、どのようにして生まれたのか、その創造の源は何なのか、知りたいと思いました。

そしてディビッド・デェイという人の書いた『トールキン 指輪物語伝説』という本の中で面白い一節を見つけました。
トールキンが読者に宛てた手紙に書いた言葉です。
「私は神話の創作に、そして文学創造の謎に、興味があります」

彼自身が『文学創造の謎に興味がある』というのはどういう意味なのでしょうか?

彼が物語を紡いでゆく過程はとてもユニークで比類がありません。

アングロサクソン語の学者であるトールキンは、フィンランド語やウェールズ語など、まず言語学的興味からオリジナルの言語を構築し、それらがどのような種族によって語られた言語なのか、自ら知るために物語を書いたのでした。

自分がつくり出すものというよりは、古くからそこにあったものを掘り出すという姿勢なのです。

ミケランジェロは、自分は大理石の中に眠っている人物を掘り出すだけだ、というようなことを語っていましたが、彫刻と文学の違いはあれ、何かそこに共通するものを感じます。

本の中にはトールキンの言葉として
「妖精物語の歴史は、人類の肉体的進化の歴史よりも複雑であり、言語の歴史同様にこみいっております」
とあります。

そしてまた、私が知りたかったことについても書かれていました。
そう、アトランティックコンプレックスのことです。
トールキン自身もまた、それを〈古代アトランティスの沈没に関する一種の民族的な記憶〉と考えていたようです。

そして驚いたことに、彼は「くり返し見る、高々と盛り上がって有無をいわせず木々や緑野を飲み込んでしまう大波の悪夢」を両親から受け継いだものに違いないと発言していて、また後に、それが息子にも伝わっていたというのです!
これはかなり特異なことではないでしょうか?

その夢のヴィジョンは過去の記憶であり、創作の大きな原動力になったに違いないと思っていたので、トールキン自身が同じく〈記憶〉と呼んでいるのを知って、なんだか安心したのです。
この記憶を共有する人々についても知りたいと思います。

ホリスティックセラピー

2006-02-18 | アロマ
植物の三層(花・葉・根)精油によるホリスティックセラピー

フレグランスジャーナル社

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たまたま見つけた本ですが、開いてみてびっくり。
このような観点から解剖生理学を記した本は見たことがありませんでした。
外胚葉、内胚葉、中胚葉からの器官の形成など、単純に暗記してきただけでしたが、それがどんな意味があるのか、ホリスティックな視点から書かれているものを読むと、なんだかすーっと理解できます。

まだまだ読み始めたばかりなので、どんな発見が待っているのか楽しみです。

例えば皮膚というものを外的宇宙と内的宇宙の接点として捉えるなど、私にとっては非常に分かりやすい説明です。
どうも私は感覚的に物事を理解するタイプのようなので、こうした本に出会えたことがとても嬉しいです。

アトランティック・コンプレックス

2006-02-16 | トールキン
就寝前に先日購入したトールキンの伝記を読んでいます。
壮大な物語の源、彼の創造力の源を知りたくて、何冊か読んでいこうと思います。
幼い頃に繰り返して見たという
―すべてが波に呑み込まれる―
ヴィジョンを彼は『アトランティック・コンプレックス』と呼んでいますが、
そのようなヴィジョンはどれだけの人に共有されたのか気になります。

言語学的興味から、彼はオリジナルの言語を生み出していくのですが、それがどのような人々によって、話されたのかを説明するために、彼はその人々の歴史を紐解いてゆくという作業に取り掛かります。

友人に「一体誰が使う言葉なのか」尋ねられて、
トールキンは「調べてみよう」と答えます。
まるで自分が物語を創り出すというよりも、歴史書を紐解いて明らかにしてゆくという姿勢なのです。
このあたりも人の創造力というものについて思うときに、非常に興味深いことです。
彼はまた、イギリスの神話というものを創造しようという思いに駆られます。

トールキンにインスピレーションを与えた事柄を少し詳しく知りたくなりました。
でも、一番気になっているのが『アトランティック・コンプレックス』のことです。どこかでそれに触れているもの、ないでしょうか?

トリノオリンピック

2006-02-12 | 日記
開会式をテレビで見たけど、本当に素敵。
スタイリッシュでマンパワーを感じさせて、
誰もが聞き覚えのあるヒットメドレーを流し、
そして平和を呼びかけ、
しかも華やかな文化的歴史を垣間見せて重厚なオペラを披露する。
なんてリッチな国だろう!

冬のオリンピックはスピードのイメージ。
白のイメージ。
なんであっても、祭りはいい。
世界の人が集まって一緒に祭りをするのは最高だ。

寒い朝

2006-02-09 | 日記
またまた寒くなりました。今朝も起きたら真っ白です。
冬と春の厳しいせめぎあい。
明日は冬季オリンピック開幕。
この時期、スクールでは春から入学する生徒を迎え入れる準備をしたり、また年度末の面談などで忙しい。
中学生は受験を目前に控え、ついこのあいだまでのんびり構えていた生徒まで、
なんだか表情が厳しい。
追い詰められて疲れが見えるようでもある。
もう少しだから頑張って!

心の糸は張りつめ過ぎても駄目。
少しだけ緩ませておかないときれいな音は出ないよ。
肩に力が入っているのに気づいたら、
さあ、大きく深呼吸しよう。
酸素を脳に送ってあげよう!

これ、すなわち、自分に言い聞かせていることでもある。

モチーフつなぎ

2006-02-04 | 日記
この冬はモチーフを編んで繋いでいろんなものを作ってみたかったのだが、
いつも、あれやこれやで、なかなか出来ないままもう2月。
なぜモチーフかというと・・
私はせっかちな所があって、一旦始めると、どうしても完成を急いでしまう。
出来上がるまで根をつめる癖があるのです。
モチーフならば、ひとつひとつは小さいのできりがいいから。

このとろこまた寒くなってきたし、ちょっと始めてみましょう。

かぎ針モチーフ―編み方からつなぎ方まで

日本ヴォーグ社

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鬼は外

2006-02-03 | 日記
今日は節分。
ちびっ子クラスの生徒が幼稚園で作った鬼の面を見せてくれました。
小さな子供の絵はとても力強い。

さて、私もちょっと鍛えましょう。
先日スパでの測定で筋力が少ないことにショックして、帰ってからヒンドゥスクワットをすることにしました。
朝昼夜3回に分けて、とりあえず20-30回ずつ。
これはいいのだけれど、腹筋をしたら・・・筋肉痛に。
ええっ! そんなバカな!
でも本当なのです。しかもたったの5回で・・・。
なんと情けない。
ああ、これからちょこっとできるメニューを考えて毎日やります!