日々想うこと

毎日の生活の中のちょっとした出来事や感じたことを気ままに書いています。

ミトコンドリアが進化を決めた

2008-02-09 | 本棚
先日読んだ「皮膚は考える」は100ページほどの薄い本ですが、分かりやすく皮膚の機能が書かれていました。
皮膚の構造などについては、インストラクターの講義でみなさん、しっかりお勉強されます。
本の中では、生命が海の中で誕生し、陸上で暮らすようになった私たちも内なる海(私たちの体重の7割は水分です)を失わないために、大変丈夫な膜として皮膚が保護していること、そのバリア機構の再生も自律的に行われること。
それから皮膚自体がホルモンや神経伝達物質を合成し放出することなどが、分かりやすく書かれていました。

さて、先日新聞の書評に出ていて、読みたくなった本があります。
それが、こちら

ミトコンドリアが進化を決めた
ニック・レーン
みすず書房

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原題は『パワー、セックス、自殺』という、センセーショナルなものですが、真面目な科学書です。

ミトコンドリア、生物で習いましたね。
細胞の中にあるエネルギー産生にかかわる小器官ですが(多分これが原題のPOWERパワーでしょうか)、これは独自のDNAを持つのだそうです。
太古に微生物が微生物の中に入り込んで共生を始めたことから、さまざまな攻勢があり、そこから性別が生まれたということが書かれていたり(これがSEXセックス)、
細胞には固体をより良い状態で保つために自然死(アポトーシス)という仕組みがありますが、そのことに触れているようです(これが原題のSUICIDE自殺でしょう)。

Amazonの本の説明の所にはこんな風に書かれています。

[さらに著者は周到な議論によって、生命の起源、性の起源、老化の原因など、進化の主要な問題にミトコンドリアが果たす決定的な役割を明らかにする。
どのように進化したか(How)だけでなく、あえて進化のなぜ(Why)を問い、それに答えようとする大胆不敵な語り口は読み応え抜群。ミトコンドリアは地上で最も繁栄している生物体となり、いまこの瞬間もわれわれの命とその死を支配している。ミトコンドリアを知らずして生命は語れない。]

というわけで、読んでみたいな。
だけど、ちょっと高いから躊躇。
まず、図書館で予約しました。
10人の予約待ちでした。
ずっと待つか、それとも買うか。うーん。