20年米、Mキートン、Sトゥーイッチ。
911米、同時多発テロの遺族などへの補償をどうするか。
全編米らしい物語、原作あり。
キートン演じるケン弁護士とカミ―ルは政府側で開始。
ケンに大統領からも電話が入る。
2003年12月までに、遺族など8割に自主的に
公的資金からの補償をとりつけること。
遺族から提訴されないために、提訴があれば米経済は停滞し
何年も訴訟はかかる。提訴の放棄が目的でもあった。
数式で遺族への金額を提示というキツイ仕事となった。
被害者は富裕層もいれば、低い所得もいた。
テロのビルには多種の職業があった。
そもそもテロは米が多いが、わずか2年少しで
この背景は知らなかった。
日本では、御巣鷹に墜落の日航機を思う。
ちょうど私にも大きな出来事があった時期。
興味もあり御巣鷹関連本は3冊は読んでいる。
あの事故は原因も解明されず、
10年位かけJAL社員が遺族に1対1で対応し
ほぼ和解を得ている。
「スポットライト」でも共演のSトゥーイッチ、ウルフは
妻を亡くし、彼が、この数式ではダメと反論、彼主催の会合を開く。
ブログでも発信する。
この辺りは、日本人の曖昧な心と違う意思を感じた。
興味深いこと。
死者のプライバシーも暴露された。
ある消防士は英雄、勇敢と言われたが、
実は愛人との間に子供が二人。妻は前から知っていた。
最終的にその家族にも補償をしてと、妻からケンに語る。
ゲイのカップルもいた。最後に電話してきたのは、僕にだ、
長く付き合っていた。
NY州はゲイを認めるが、州が違い相手には支払われなかった。
父母は息子をゲイと認めなかった。
初めはケンはあくまで提訴阻止側で、遺族と話を
ほぼせず金額を考えるだけ。
同じオペラ好きのウルフの言葉で、気持ちが変化していく。
期限の日に、最終的には8割以上の申請があり
ケンとチームはほっと拍手。
後遺症などは後から出ることもあるので
期限も延長された。
米の公的資金から5560人に70億ドルが支払われた。
ケン、カミールは健康被害に苦しむ人の救済を
現在も継続中。
難しい仕事を引き受けたケン。ベトナム戦争の枯葉剤の案件も
受け持ったという。
遺族への支払い額、皆、お金ではないというが、
現実的にはお金も必要だろう。
話をきき気持ちを少しでも理解する。これが大事だった。
ポンと札束だけでは、無理はわかる。テロから2年少しで
ここまで、まとめた米の弁護士グループ力も感じた。