①「動物の普及に及ぼす熱の影響」
②「地下埋蔵植物について」
③「出生から7歳までの子供の体育」
④「ベテルブルグ県のげっ歯類について」
⑤「1854年シベリアで発見されたアンバー(赤褐色から緑褐色までの天然鉱物顔料)の無機分析」
⑥「フィンランド産Silicate褐簾石の化学分析」
⑦「フィンランドのルスキアル産輝石の分析と結晶学的研究」
⑧「他の結晶と組成との関係における同形」
⑨「中国の学校教育」

これが、彼の学生時代の研究論文であるが、メンデレーエフ自身にはむしろ限定し、調和したもので、彼の思考の中ではどれも結びついており、決して気まぐれに選んだものではなかったのだ。
学友のエム・パブコフ「在校当時メンデレーエフの学問に対する見識が実に広範囲であることに驚いた」
彼の教え子で有名な化学者エル・チュガーエフ「天才であることを示すすべての徴候のうち・・・・
最も示唆的なのは次の二つである。
すなわち第一は広範な分野の知識を把握し、統一する能力であり、第二は思考を急激に飛躍させ、普通の人間には互いに遠くかけ離れていて無関係のように思われる事実と理念とを不意に近づける能力である・・・・」
学生時代の研究課題の中でメンデレーエフが最も熱心に研究したのは“同形”(異質同像isomorphism)のことであった。→⑥⑦
それが、元素の類似と相違をつきとめ、元素分類の法則を明らかにするには“同形”だけでは不十分である。
これがメンデレーエフの学生時代の研究論文「他の結晶形と組成との関係における同形」の結論でもあった。
この論文こそ、メンデレーエフの将来の研究の芽生えであって、それが発達したのである。
同形物質を統一しているものはなにか、この原子を一つの結晶に集結させているものはなにか・・・・を解明しようとしていた学生時代、メンデレーエフはこれについてヨーロッパの一部化学者が提起した興味ある説明にでくわした。
それによると、同形であるのは比体積の値、メンデレーエフの表現によれば“原子とその雰囲気をふくむ体積”が類似した物質だけだというのである。
メンデレーエフは、この考えを念頭にして自分の研究を続けた結果、元素間の類似と相違を完全に解明するには同形だけではとても不十分であることに確信をもった。
そこでただちに次の措置として、いろいろな物質の比体積の研究にとりかかっている。
同形は、重合物質・・・・塩、酸、塩基、アルコール、炭化水素、アルデヒド・・・・については、比体積(比容)が近いこととは無関係なことがわかった。
ところが、化学元素の比体積を算出してみると、驚くべきことを発見した。たとえば、ハロゲン・・・・塩素、臭素、ヨウ素・・・・のように化学的性質の異常に近い元素では比体積がごく近いが、性質のとても近いアルカリ金属・・・・リチウム、ナトリウム、カリウム・・・・では比体積が1:2;4とほとんど正確な割合となっていた。
メンデレーエフにとってさらに重要な発見は、最も活性な、盛んに反応を起こす元素・・・・ハロゲンとアルカリ金属・・・・の比体積は大きいが、イリジウム、プラチナ、金のような活性の弱い元素の比体積は反対にきわめて小さい、ということである。
こうして思いがけなく、突然に、元素と化学的活性と“原子とその雰囲気の体積”との関係が発見された!
そしてこの、雰囲気そのものが凝集力(分子、原子またはイオン間に働く引力)との関係深いことが明白となった。この凝集力こそ、メンデレーエフが修士論文「比体積」を作成するまでにすでに本能的に感じていたものだったのだ。
CERN Home
“This result comes as a complete surprise,”
“The potential impact on science is too large to draw immediate conclusions or attempt physics interpretations. My first reaction is that the neutrino is still surprising us with its mysteries.”
②「地下埋蔵植物について」
③「出生から7歳までの子供の体育」
④「ベテルブルグ県のげっ歯類について」
⑤「1854年シベリアで発見されたアンバー(赤褐色から緑褐色までの天然鉱物顔料)の無機分析」
⑥「フィンランド産Silicate褐簾石の化学分析」
⑦「フィンランドのルスキアル産輝石の分析と結晶学的研究」
⑧「他の結晶と組成との関係における同形」
⑨「中国の学校教育」

これが、彼の学生時代の研究論文であるが、メンデレーエフ自身にはむしろ限定し、調和したもので、彼の思考の中ではどれも結びついており、決して気まぐれに選んだものではなかったのだ。
学友のエム・パブコフ「在校当時メンデレーエフの学問に対する見識が実に広範囲であることに驚いた」
彼の教え子で有名な化学者エル・チュガーエフ「天才であることを示すすべての徴候のうち・・・・
最も示唆的なのは次の二つである。
すなわち第一は広範な分野の知識を把握し、統一する能力であり、第二は思考を急激に飛躍させ、普通の人間には互いに遠くかけ離れていて無関係のように思われる事実と理念とを不意に近づける能力である・・・・」
学生時代の研究課題の中でメンデレーエフが最も熱心に研究したのは“同形”(異質同像isomorphism)のことであった。→⑥⑦
それが、元素の類似と相違をつきとめ、元素分類の法則を明らかにするには“同形”だけでは不十分である。
これがメンデレーエフの学生時代の研究論文「他の結晶形と組成との関係における同形」の結論でもあった。
この論文こそ、メンデレーエフの将来の研究の芽生えであって、それが発達したのである。
同形物質を統一しているものはなにか、この原子を一つの結晶に集結させているものはなにか・・・・を解明しようとしていた学生時代、メンデレーエフはこれについてヨーロッパの一部化学者が提起した興味ある説明にでくわした。
それによると、同形であるのは比体積の値、メンデレーエフの表現によれば“原子とその雰囲気をふくむ体積”が類似した物質だけだというのである。
メンデレーエフは、この考えを念頭にして自分の研究を続けた結果、元素間の類似と相違を完全に解明するには同形だけではとても不十分であることに確信をもった。
そこでただちに次の措置として、いろいろな物質の比体積の研究にとりかかっている。
同形は、重合物質・・・・塩、酸、塩基、アルコール、炭化水素、アルデヒド・・・・については、比体積(比容)が近いこととは無関係なことがわかった。
ところが、化学元素の比体積を算出してみると、驚くべきことを発見した。たとえば、ハロゲン・・・・塩素、臭素、ヨウ素・・・・のように化学的性質の異常に近い元素では比体積がごく近いが、性質のとても近いアルカリ金属・・・・リチウム、ナトリウム、カリウム・・・・では比体積が1:2;4とほとんど正確な割合となっていた。
メンデレーエフにとってさらに重要な発見は、最も活性な、盛んに反応を起こす元素・・・・ハロゲンとアルカリ金属・・・・の比体積は大きいが、イリジウム、プラチナ、金のような活性の弱い元素の比体積は反対にきわめて小さい、ということである。
こうして思いがけなく、突然に、元素と化学的活性と“原子とその雰囲気の体積”との関係が発見された!
そしてこの、雰囲気そのものが凝集力(分子、原子またはイオン間に働く引力)との関係深いことが明白となった。この凝集力こそ、メンデレーエフが修士論文「比体積」を作成するまでにすでに本能的に感じていたものだったのだ。
CERN Home
“This result comes as a complete surprise,”
“The potential impact on science is too large to draw immediate conclusions or attempt physics interpretations. My first reaction is that the neutrino is still surprising us with its mysteries.”