膠雲流態 2021-02-06 13:02:48 | 膠雲 初春令月 気淑風和 予の「膠響誌」はデジタルである。 その年、天平二年末に山上憶良 天離る鄙に五年住まひつつ都の風俗忘らえにけり 丁度、大宰府長官、大友旅人が大納言に進み都に帰ることになったそのころのこと。 その年の春であったか。 憶良らは今は罷らむ子泣くらむそれその母も吾を待つらむそ ところで作者不詳とも言われるが、多分大友旅人もしくは山上憶良と目される わが盛りいたく降ちぬ雲に飛ぶ薬はむともまた変若ちめやも 誰しもが想いを馳せるであろう膠景、『膠雲流態』と言っておこう。