Ring-A-Ding 日々ロック,R&B,そしてゴスペル〜💋

おばちゃんがココロに浮かぶ由無し事を、気ままにつぶやく。ロックな時間。

盂蘭盆

2018-07-10 04:37:16 | その他
西日本で大雨による大災害が続いている。被害に遭われた住民の方々に心からお見舞いを申し上げます。
農作物への被害も尋常ではないだろう。この先、まだこれからが夏だというのに。



一昨日の日曜日は、東京は快晴。春に亡くなった母の新盂蘭盆の合同法要が行われるというので、谷中にある実家の菩提寺へと向かった。
新盆の合同法要なんてあったのだ?と知った。ウチは新盆を迎えるのは40年くらい前におばあちゃんが亡くなって以来なので忘れていただけなのか?とも思うが、当時こんな行事に出た覚えはない。兄に聞くと「一式¥50000で、食事も出るらしい」とのことである。


昨年のお盆以降に亡くなった檀家の方々から、今年のお盆前に亡くなった方々の遺族が、本堂に一同に集められ(50〜60名は居ただろうか)法要の式が始まった。住職を含め4人の僧侶が読経しながら御本尊の台の周囲を練り歩き、立ったり座ったり、ひれ伏したり、お経独特のパーカッションも
入り、なかなか興味深い。
本堂は五色の旗が飾られ、遺族の焼香の際には、盛られた白米の器に小さな色とりどりの短冊の様な旗を刺す様指示され、小さな子供も面白そうに拝んでは旗を刺していた。
いつもの法要と違い、カラフルで、これで笹竹でもあれば、七夕みたいだなぁ(奇しくも前日は7月7日)と思われるような飾り付けで、季節感のある風情だった。
60人余りの焼香は、眠気との闘いだったが、小1時間程で法要は終わり、住職の説教。「施餓鬼」の由来などについて語られた。
「物事に対する執着。これが例え子供に対する愛情であれ、深すぎるのは煩悩である」
…要約すればこんな意味であるようなお話であった。



この後控え室にて昼食(仕出しの精進料理のお弁当)&飲み物は飲み放題!ということではあるが、ほとんどの人が車で来ているためそれ程の盛り上がりもなく、各家庭から2〜4人程度の出席者で、檀家同士とはいえ初対面。まぁ、こういう場で檀家同士の親睦も目的となっているのかもしれないが、今時の我々はさほど知らない人と話すこともないので、淡々と終わる。
「こんなの昔あったっけ?」
と、最初の疑問が蘇る。多分昔は親戚だけでこれくらいの新盆の法要はあったのだろう。しかし、核家族が進んで、合同で行われることとなったのではないかと思う。
各檀家がこんな少人数では、法要を行ったとしても日程が立て混むばかり。むしろ、卒塔婆だけで済ます家が多くなり実入りが少なくなる。そこで最近のお寺経営のアイデアとして、こんなイベントが発案されたのではないか?
ふーむ。確かになかなかお盆らしい風情もあり、先祖供養の気持ちも満たされる。後の「御斎 おとき」と呼ばれる食事会も含め一式¥50000か。我々は出席者4人だったが、寺からのお知らせの葉書には、額面が明示され、ついては出席者の人数を確認します…とあったらしい。なので一家族何人来ても同じなのであろうが、2人連れの家もある。なかなか良い値段ではある。



我が実家では、兄が亡くなったら甥っ子が継ぐことにはなっている。しかしこんな様々な行事に若い子らが付いて行けるのだろうか。多少のモノは残して行ってもらわないと、お寺さんとの付き合いも大変なことである。
「お金に対する執着も捨てて、先祖供養に喜捨しなくては」ならないのであろうか。


最近は「月刊 住職」とかいう雑誌もある。先祖供養のアイテムは新しく生み出されているんだろな。


写真は先日訪れた 鎌倉 明月院。