
「おもてなし」は日本の文化なのか?
古くは紀元前の英雄から、現代の総務省の官僚にいたるまで、洋の東西を問わず、人間は本質的にあまり変わらない。 上手に「おもてなし」もしくは「接待」を受けると、相手に気を許してしまう...

自分の流儀で生きる
現役の時に、「自分の流儀で生きる」などと言ったら、頭を小突かれるか足を引っ張られる。 組織の中で上に行けば行くほど自分を殺して、自分の感情を支配しなければならない。 要するに「...

「よき友」とはどんな人だろうか?
徒然草第117段に次のようなくだりがある。 よき友三つあり。一つには物くるる友、二つにはくすし、三つには智慧ある友。 二つ目のくすし(医者)や三つ目の智慧ある友は問題ないが、少...

人に笑われる老人になる
「憎まれっ子世にはばかる」 人から憎まれるような人間が、かえって世間に勢力があって威張り散らす。 ...

南の地では梅の便りが、北の大地は未だ雪の中だ。
北海道の豪雪地帯は日本海側の北西部だが、この辺もその地域に入る。 ここ数年雪の少ない年が続いたが、今年はやたら多い。 少々あごが上がり気味だ。 ...

晩年をどう生きるかーー森喜朗発言問題について考える
森喜朗会長の発言問題がなかなか収まらない。 森さんが弱弱しそうにしていれば、高齢でもあるし、それなりに同情論も起こる所だ。 ところが元気いっぱい、若手の記者の質問に切れて見せる...

万葉言葉を楽しむ
万葉集は7~8世紀の人たちの生きざまを歌ったものだが、今でも違和感なく受け入れることが出来る。 好きな歌の一つ、 東の野にかぎろいの立つ見えてかへり見すれば月かたぶきぬ ...

「玄冬」を生きる
人間の一生をいくつかに分けるという考え方が古代インドや中国にある。 中国には、青春、朱夏、白秋、玄冬という分け方のようだ。 作家の五木寛之は次のように語る。 絵にたとえてみま...

ハンコ文化は簡単になくならないーーー組織の在り方を考える
ハンコが事務の効率化を阻害している、という意見が大勢を占めるようになった。 きっかけは、コロナ騒ぎの最中に、「ハンコをつくためだけに出勤するのはおかしい」というところから始まった...

「痴呆老人」が見ているもの
東京大学名誉教授の大井玄氏によると、 痴呆病棟のあるナースが、ボーツとしている老人たちに「今何を考えているのか」尋ねて回った話をしてくれました。 するとほとんどの人が「人生で一...