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規制改革を唱えれば識者?

2013年10月23日 09時57分25秒 | 社会・経済

最近、日本では規制改革を唱えれば、日本が活性化する、と発言している人間が多い。

果たしてそうだろうか?

関越自動車のバス事故がありましたが、2002年2月の規制緩和から観光バス業界は、運賃競争が激化し過労死ラインを超える長時間労働が広がりを見せ、人命を預かる仕事としては考えられないほどの低賃金と、過酷なまでの労働実態に現場の労働者は悲鳴をあげていると言われている。

最近、都市部などでは、タクシーの台数が供給過剰になっている為、台数を減らせるようにする法案を了承したとある、この事も、2002年の規制緩和によるものである。タクシー業界も上記に上げた問題点があるとのではと思います。

規制緩和による弊害が、台数を減らすぐらいの事で収まる位であればいいが、人命を失う事故となると大問題である。現に大事故が起きてしまった。

現在でも、2002年に規制改革に携わった識者が、規制改革は一丁目一番地だと唱えている。農業改革、電力改革、医療改革等考えられますが、バスやタクシーの弊害を見ると規制改革の言葉だけに乗っかる事は、果たして将来の日本の為になるのだろうか?

規制改革を唱えている人々は、先の事を考えて発言や提言しているのだろうか?ニュースや討論会の話を見ますが、常識的な発言しか聞こえてきません。

「言うは易く行うは難し」の言葉がありますが、発言者が先の事まで考え、結果がこうなるだろうという所まで検証して発言しているのだろうか?実際に規制改革をする状況になったとしても、現実の結果が得られるものではない。しかし、物事には順序がある。

規制改革だけを先にぶちあげて、次から次へと実行に移す状態であれば先になって日本が混乱する。自分は、一ブロガー(自称ですけど)ですので詳しい事は書きませんが、現場で経験した人は予測もそうですが、対応力に案が備わっていると思います。机一筋の仕事をしてきた人よりは、実際に経験してますからね。経験は応用力が備わると思いますので、総合的に考える事が可能ではと思います。勿論、机一本の人が現場の人と一緒に汗を流せば、経験したことになりますので、対応力が備わります。

全てに通ずるところがありますが、物事を成し遂げるには采配する人の力量に大きく左右されます。今考えると2002年の規制改革の大合唱は結果の想定まで検証したのか疑問になります。なんか、カリスマ性と勢いだけでやったのではと感じます。

日本の発展の為には、時代に即応した規制改革が必要でしょう。しかし、結果の予測は必要となります。危機管理と共通するところがあります。詳しく書きませんが、最悪の状況を基準にする所から始めればいいのではないかと思います。

いずれにしても、規制改革をただ唱えるだけではなく、政治家の皆さんや識者には日本の将来が託されていますので、頑張ってもらうしかありません。

追記  前回(22日)に書いたブログで説明不足の部分があったので、追加しておきました。