スイスのサンモリッツを発ち、イタリアのティラノにやって来ました。
ミラノ行きの列車が出るまで一時間ちょっとありましたので・・・
ホーム横の待合兼レストランで昼食を摂る事に。
まず驚いたのは人々の陽気さ。
ウェイトレスのお嬢さん達は、良く言えば陽気で快活・・・
悪く言えば・・・「もしかして酒飲んでるの？」「薬でもやってない？」・・・みたいな感じ。（笑）
スイスの人達とのギャップが余りにも激しくて、思わず軽い目まいが・・・
一山越えただけでこの違い。
久々にイタリアに来たんだと思い知らされました。
口調も早口だし、英語モードに慣れていた耳には慣れるのに少し掛かりましたね。
食事の途中で何となく気付いたのですが・・・
このウェイトレスの彼女達、こちらのグループの国籍を賭けてたようで・・・（苦笑）
うち等はチャイニーズでもコリアンでもありませんよ～
賭けに勝ったと思しき女の子が、度々簡単な日本語を教えてくれとテーブルに来るもので。
「こんにちわ」や「ありがとう」、「おいしいですか？」なんかを指導。（笑）
お礼にキスでもしてくれるのかと思いきや、「グラッチェ
」と肩をポンポンと叩かれる始末・・・
その前後の態度から察するに・・・
う～ん、私、なんか年下と勘違いされてるっぽい
日本人は若く見えるって言うからなぁ～
駅の待合レストランと舐めてかかっていたのですが、さにあらず。
出てきた食事は大変美味しい出来でした
特に、『生ハムとパルミジャーノレッジャーノ』、『ラザニア』は美味。
ついつい食べ過ぎてしまいました・・・
レストランのすぐ外がここのホーム。
スイスから到着した時のホームとは、雰囲気が全然違うのが分かるかと。
同じティラノ駅なんですがねぇ・・・ま、場所は少しだけ離れていますけど。
それぞれのお国柄みたいなものが感じられて興味深いですね。
時刻表でミラノ行きの列車を確認。
どんな列車が来るのかと楽しみに待っていると・・・
・・・なんか、ボロボロの列車がやって来ました。
それに、仄かに肥やしのような匂いが・・・
こ、これに乗るのか
（笑）
今まで旅してきた中で極め付きの列車です
匂いの元は・・・つまり、トイレがタンク式になっていない証し・・・
停車中はトイレを使ってはいけないと言うアレですね。
日本じゃ、もうとっくにこんなタイプの車両はないであろう・・・
一等車に乗り込む。
・・・これ、いつ掃除したんだろ？？
床には埃が積もり、スナック菓子の欠片が散らばってたり・・・
ある座席なんか、得体の知れない動物の毛が大量についていた。
天井を見ると、何本かネジが外れかかっている。
空調は止まってるみたいだし・・・
・・・ここまで来ると、ちょっと感動。
一応『一等車』とはなっていますが、ただ紙を張っただけって・・・（苦笑）
しかも、隣の二等車と比べても何の違いもない。
さすがイタリアンクオリティー。（笑）
こう言ういい加減な所が大好きです
・・・何だかなぁ。
向かいの座席に本が置き忘れられていたので、パラパラと流し読み。
どうやら、アンティークに関する本らしいが・・・？
この窓・・・なんでこんなに汚れているんでしょ？？
お陰で写真の撮りづらい事
走行中、思わず窓を開けて大後悔・・・うぅ、便所臭い
空調も効いてないし、窓も開けられない。
おまけにこの日は快晴で、凄く蒸し暑かったのです・・・
逃げようにも逃げ場がない苦しみ・・・後はひたすら我慢。
途中、崖の斜面一面にブドウ畑があるのを見かけたり、10年振りにコモ湖の眺めを見られたりしたものの・・・
蒸し暑く仄かに便所臭い車両に缶詰じゃ、風情も何もあったもんじゃない。
ミラノまでの時間がこんなに長く感じるなんて・・・
夕方にミラノに到着。
懐かしいなぁ～
何をおいてもまずは深呼吸～
劣悪な環境のお陰で、とっても疲れてしまった・・・
ここミラノで、第3班のメンバーと合流。
旅の仲間が全員揃います。
ミラノと言えばショッピング？
う～ん、そっちにはあんまり興味がないなぁ・・・
次回予告
『
ミラノ編』
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