中学校入学前の春休みの
今頃はとても憂鬱だった。
軍服みたいな学生服と制帽
丸刈りの校則 登校拒否をしたい位だった。
床屋に行く日はぎりぎりまで先延ばししていた。
意を決して床屋に行ったら 親父が右半分だけ
刈って 「どうする このままでいい？」と
ふざけて言った。
殴ってやろうか。
床屋は川へ続く道の途中にあったけど
そばに公衆電話はなかった。
店はは一人娘が継いだという話だったけど
知らぬ間に閉店してた。
丸刈りにする前の土曜日に
女子３人男子３人で近くの動物園に行った。
誰が計画したのか今となっては覚えていない。
そこにはゴーカートなんかもあって
好きだった子と乗って楽しかったあ。
ポールがリード・ボーカルのこのカバー曲
ぺサメ・ムーチョもそうだけど
なんだろうね この孤独感。
夏の日の夕暮れ時の沈んでいく太陽のはかなさ。
その子とはどこかですれ違ってるかもしれない。
永遠のアイドル