マヨの備忘録・・・マヨのぼやきから

いろいろあったな・・・真実を知りたい!この一心で始めたブログだったが、知れば知るほど世の中の闇は深くなるばかり・・・。

ワークシェアーリングの功罪

2009-03-15 06:57:47 | ぼやき

言いにくい言葉を英語に置き換えると本質をごまかす事ができる。ワークシェアーリングとは、早い話、賃下げという意味なのだ。バブル崩壊時、賃下げを認めなかったがために多くの社員をリストラしたり、企業そのものが消滅した。その苦い経験を踏まえ、今回は新しい戦略を用意してきた。即ち、リストラか賃下げかの選択を英語で表現してきた。派遣労働者たちの惨状を見れば迷う必要はない、賃下げしか方法はない。給料を二割は減らされるだろう、ローンを抱える人、そして子供の教育費がかさむ人達はかなり生活レベルを下げる必要がでてくる。「でも、失業するよりはましだもんね。」とつぶやきながら、やたら三連休を「金はない、暇はある。」状態で過ごす人が増えるのだろう。

マヨ家のうどん工房もご多分に漏れず大苦戦で、12月以降、二割の売上減である。もちろん赤字に転落だ。パートのおばちゃんたちの勤務時間を30分単位で調整したり、水道の蛇口をこまめにしぼったりと、従来では考えられないけち臭い対応を迫られている。とりあえずできることはすべてやるしかない。結果、店長の選んだ戦略が時間延長である。従来よりも大幅に営業時間を延ばす事になった。しかし、需要のない時間の営業は惨めなものだ。基本に戻るとか、メニューの見直しなどといっておれない状況に陥ってしまった。

日本中が現在そんな状態だろう。私にとっても赤字の垂れ流しは困る。しかし、店長が自らチャレンジしたいという意欲を示してくれた事を良として、この不景気もよい教訓になるかもしれないと内心喜んでいる。日本人全体がおごりたかぶっていたというのは少々言いすぎかもしれないが、かなりの人間が自分の仕事を過大評価し、十分に幸せなのにさらに欲望を求めていたのは間違いのない事実なのだ。車など所詮運搬手段であり、軽四で十分だ。食事でも腹さえ満たせばそれ以上必要はない。少しは生活を見直し、無駄を省き、謙虚に自分の仕事と収入を考えてみるべきだ。この未曾有の不景気といわれるものを嘆いていても仕方がない。楽しく受け入れるには楽しい貧乏を体験しようではないか。

おにぎりを作って家族一緒にバスで動物園に行ってみれば、ディズニーランドで金を散財する事を思えばなんと安上がりだろうか。一流レストランで豪華なディナーを食べるより、自分でそばを打ち、粉だらけになって作ったざるそばがいかに美味しいかわかるだろう。

金を使わずに楽しむ方法はいくらでもあるのだ。

今回の不況は確かに作られたものだと思う、しかし、将来のためにはこのような試練も経験しておくほうが良いだろう。いまの若者達が将来この不況を思い出し、苦労して不況を克服した事を次世代に伝えてくれるはずだ。