沖縄あれこれ情報ブログ

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ウチナー(沖縄)の世界遺産・セイファーウタキ(その1)

2005年10月01日 21時02分44秒 | 日記・エッセイ・コラム
暑い夏も峠を越えて全国的に秋ですがこちらウチナー(沖縄)は朝夕は幾分しのぎやすくなったものの、まだまだ夏を引きずっています。

こちらウチナー(沖縄)では現在、台風19号が接近しており宮古、石垣島地方に向かっています。
台風は年間に20個前後発生しそのうち平均7~8個接近しますが今年の台風は何故か本島を避けて本土あるいは離島に上陸するのが多いようです。

さて、今回は初の試みとしてウチナー(沖縄)の世界遺産について取り上げてみます。

早速ですがこれはなんだと思いますか?

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なんだかすごく大きな洞穴ですね~。。。

下の写真が全体です。

左側が実写で右側がイラストです。
イラストを載せた理由は実写だと全体がレンズに入りきれないからです。

イラストを見れば分かるように左端は平たい岩が斜めに倒れかかっていますよね。

実はこれは今から約1万5千年前の地震によって断層がずれたために現在の形になったといわれております。

自然の力というのはホントに偉大ですよね~。

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さてこれらの自然は何を隠そう、日本全国で11番目に世界遺産に登録されたウチナー(沖縄)の遺跡の9ヶ所の中のひとつである「斎場御獄」→「セイファーウタキ」です。(*注:御獄の獄はホントは山かんむりの獄です) 

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セイファーとは霊威の高い聖なる場所という意味でありそこはまさしく琉球王朝時代においては琉球における最高の神聖なる場所だったのです。

つまりここは当時の王府が公認した国家的な宗教組織との関連が深い格式高い祭祀場であったワケです。

当時の琉球では国家の安泰を琉球最高の神女(ノロ)である聞得大君(キコエオオキミ)に委ね、それこそ信仰面と精神面から王権を支えてきたということです。

三角形の洞穴は三庫理(サングーイ)と呼ばれここのシンボルとなっています。

ここは一説によるとゼロ磁場ということであり自然のエネルギーに満ちているとのことですが確かにそういうパワーを沸々と感じさせるだけの神秘性を秘めています。

神々しさとはこのことをいうのでは? と充分納得させるだけのものを理屈抜きに擁しています。

そして三角形の洞穴の突き当たりから左側は神の島といわれている久高島を眺望できる久高島遙拝所があります。

これです。

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どうですか?
まるで小窓のようでしょう?

そしてはるか太平洋の向こうには神の島、久高島が細長く横たわっています。

このアングルはもう単なる偶然というにはあまりにも出来過ぎた感があります。

そうです、これぞまさしく神の成せる技と思わざるを得ません。

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さて、みなさん今回は第一回として次回に続きます。

なんか勿体ぶっているようですが、できるだけ写真を掲載してご紹介したいと思っていますので一度に掲載するにはちょっとボリュームがあるため、ご理解願います。

次回は斎場のなかの様子をアップしたいと思いますのでどうぞお楽しみに!


今回はウチナー(沖縄)の世界遺産第一弾でした。

アンシェーヤ! (それでは!)