かけそばMMA

かけそばをメインに、MMA・格闘技のこともたまに書きます。

UFC on FOX5 ベンヘンvsネイト This is MMA!!

2012年12月10日 | UFC
はい、というわけで書きます。
今1:16。
前回はヤギのフンのような記事を書くのに50分かかりました。
今日は30分くらいで書いてしまいたいところ。
はやく寝たいし

○イーブスvsスティーブンズ
このマッチメイクを見た時に、格差マッチだなと正直思った。
イーブスはPRIDEから見てるから好きだけど、今のUFCでは厳しいものがあるのではと・・・
結果はイーブスの衝撃失神KO勝ち。
ノックアウトオブザナイトも取っちゃいましたテヘペロ
イーブスさん、格差マッチとか言ってすいませんでした。

○ブラウンvsスウィック
左フックからの右の追撃がGOOD!!

○クルックシャンクvsマルチネス
マルチネスはずんぐりむっくりした体型で、猪のような突進力。
振り回すフックが怖く、また突進してからはテイクダウンを狙うも、クルックが冷静に対処しパンチを当てていく。
クルックの三日月蹴りでマルチネス悶絶、UFCではなかなか見ない光景だ!
しかしマルチネスは恐るべきタフネスで凌ぎ切り、その後もハイキック、カウンター、肘カウンターとKO級のクリーンヒットを被弾し、どっこい死なない野生の猪の目!
とはいえ最後の完璧なハイキックに猟銃一発撃たれたように倒れ込み、クルックの鮮やかなKOに終わった。
個人的にこれがノックアウトオブザナイト。

○ロリマックvsペン
試合はずっとペンを応援していたけれど、申し訳ないけれど、新旧交代という言葉が無慈悲に眼前を示した。
ロリマクの動きはジャブからボディ、エルボー、蹴りまで全てが洗練されていて、それらを高い次元でMMAに溶け込ませて使っていた。
JJvsショーグンを見た時のような、MMAが次の段階に進んだ衝撃を感じた。
一方圧倒的な相手の前に、最後までひるまず戦い続けたBJの意地にも心を動かされるものがあり、MMAの醍醐味が詰まった一戦だった。
正直、GSPでもペン相手にここまで圧倒できるだろうか。
ロリマクがコンディットをGSP以上に圧倒してしまったら、その時は本当の意味で新旧交代となるだろう。
(ただGSPはロリマクとはやらないと言ってるけど)

○グスタフソンvsショーグン
この試合も新旧交代という意味合いを持っていたと思うけど、ロリマクほどのセンセーショナルはグスタフソンには感じなかった。
スタンドは少し危なっかしい部分があったのと、グラウンドでは上を取ってももう一つ攻めきれなかったから、と言ってしまうと辛すぎる評価かな?
というのもJJが圧倒的過ぎるからだろうね。
時期挑戦権はゲットしたかもしれないけど、個人的にはvsエヴァンスやvsマチダあたりが見てみたい!

○ベンヘンvsネイト
終わってみれば横綱相撲だった。
戦前からレスリングではベンヘンに明確に分があって、ネイトはそれ以外のボクシングや柔術でどう対抗していくかというところが見どころだったんだけれど・・・今回痛感したのは、もはや現代MMAのレベルではどこか一つ穴があったら勝負にならないということ。
PRIDE時代は五味やミルコのように一芸で自分の長所を最大に活かせる選手が最強という風潮があって。
当時から自分も
「レスラーが柔術もできるようになって、なおかつボクシングもマスターしたら最強だな」
とか
「柔術家がレスリングも打撃も磨いたら最強だな」
とか空想していたけど、同時にそんなうまいこと全部やれるわけないか、とも思っていた。
あれから10年も経っていない。
時代は完全に自分の空想を超えた次元に突入している。
それを体現しているのがベンヘンであり、JJであり、アルドであり・・・
ネイトもこの試合、レスリングでのディスアドバンテージからスタンドもペースを狂わされ、グランドでも柔術に対応されてしまった。
そういう感動を中盤までは覚えていたのだけど、あのー人間の欲ってのは果ての無いもので、4Rくらいから「こりゃベンヘンが押し切りそうだな。判定続いてるし、どうせ勝つならそろそろフィニッシュしてよ」と鼻をほじっている自分がいた。
人間って怖いね。(あほか)
とはいえ今回MMAという競技の奥深さを強く感じた。
ロリマックの新時代、BJの意地、そしてベンヘンの打撃だけでもレスリングだけでもグラウンドだけでもない高次元のゲームコントロール。
This is MMA!! と誰もいない真冬の空に向かって叫びたくなった。
(34分)