其蜩庵井蛙坊

井戸の底より見たり聞いたり喋ったり

温古叢誌

2010-02-03 19:54:13 | 歴史
塙保己一先生の事跡を知りたくて、温故叢書をお願いしてお送り戴きました。その前に「吉川弘文館 塙保己一」 太田善麿先生著を読みました。
辻井伸行さんの見事なピアノ演奏は、ご両親や恩顧の方々の献身あってことと感心しました。塙保己一の偉業は、第一に雨富検校あってのことだと更に深く感じ入りました。
全国の図書館に「群書類従」の備えの無いところはないと思います。現在の図書館の設備や蔵本数が好学人士の満足をかなり満たしていると思います。ただ近ごろ図書館は、利用者の好みの趣くところを重んじているようです。貸し出し図書の数量のみが図書館の使命だとして、人気作者の小説類の貸し出し数の増加に頼っているのでは、と思われます。
ところで、上記「塙保己一」にも記載されていますが、公爵伊藤博文・子爵山尾三郎が塙次郎の霊位を安置した一祭壇に対して参拝し、幣帛を供えたという事実があったことを知りました(「維新暗殺秘録 平野道雄著 河出書房」・温故叢誌)。
改革期には複雑な経緯がありますね。

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