其蜩庵井蛙坊

井戸の底より見たり聞いたり喋ったり

狐 媚  記

2010-01-31 21:06:23 | 文芸
辻井伸行さんのピアノを聞きながら、音楽家が頭のなかで、延々何時間もの作曲が出来る才能に畏怖すら覚えました。
盲目の塙保己一には、群書類従という大部な叢書が有ります。おおよその図書館には備え付けられていますが、もとより敬して近寄らずの部類に入る書籍であります。
南北朝時代の歴史書を読んで、「梅松論」や「神皇正統記」などを覗いてみたい気分になりました。群書類従にもありましたが、別口の安直な手だてで間に合わせました。
太宰府の秋の行事に、神幸式があります。これを始めたのが、大宰府帥に二度も任命された大江匡房です。「江家次第」などは岩波の新日本古典文学大系にありますが、「狐媚記」はありません。無いとなると、余計に知りたくなります。図書館の群書類従巻第百参拾五にありました。ただ安直主義の私には難解な漢文でした。
珍文漢文の暗号解読ですが、「殷之姐己為九尾狐」というのが、オチでした。

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