其蜩庵井蛙坊

井戸の底より見たり聞いたり喋ったり

昔話と歴史

2008-11-29 20:41:27 | 歴史
地方史談というものは、存外に難しいものを含んでいるようです。
福岡県資料という本があります。復刻版を持っていましたが、必要に迫られた方にお譲りしました。
その中で、維新前後の価値変換のために、佐幕派であったために除かれた部分があるのを知りました。新撰組近藤勇はいわば京都治安を守るの警察本部長、会津藩主はその元締めであり、職務遂行ための処罰は報復としか考えら得られません。既に年月を経ていますので、ここで考え直すのには無理はあります。
地方史を読みますと、差しさわりのある事柄に出会います。例えば、戦後の自作農創設には、旧地主とその恩恵を得た方々との評価の違いがあるでしょう。また都鄙の比較による差別も謂れのないものです。耶蘇教徒(あえてカトリック教徒とは書きません)に対しても戦後ですら甚だしい差別と侮蔑がありました。観光資源として城郭も、かっての苛斂誅求の象徴であったと考えるのは、狭量でしょうか。
太陽は一日地球をひとまわりします。しかし地域では半周り、いやまったくBCのままの滞っているところさえあります。地球全域の歴史を、均一な時間経過で進んでいると考えるのは、無理があるのではないでしょうか。早い足並み国々は、その点を温かく考え直す必要はありませんか。


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