其蜩庵井蛙坊

井戸の底より見たり聞いたり喋ったり

思い違い

2012-02-29 20:13:13 | 書籍
先日書いた諺について解釈間違いがあった。概ね思い違いのような間違いである。
「忠臣は二君に仕えず」をきわめて信義則に則った解釈をした。ところがどうやら平時の月給取りの凡々たる安直な解釈に傾いていた。
南北朝時代の君臣の解釈が甘かった。平時と混乱時との処世の違いである。いわゆるバサラ動乱時代の動的解釈には全く的外れであった。
現在の給与生活者の日常処世は江戸時代の下級武士のやりきれない身の処し方である。
考えれば、明治維新は名聞だけで貧乏暮らしした公家さんと藩下序列に不平不満があった足軽級による革命ではなかったのではと、狭い史観の持ち主は思うのである。後ほどの維新以後に連なるの序列を見ればの話である。
つまり臣従は一代限りだということだ。主家の興亡はには己の才覚で処世せよだということである。なんだか現在の政界の混乱に似ていると思うのだが。