其蜩庵井蛙坊

井戸の底より見たり聞いたり喋ったり

犬の道中

2008-11-30 21:07:42 | 日常雑記
近くの川を御笠川といいます。ここいらは川幅も狭く、水量は多くありません。ただ川沿いの道は、自動車の往来がありませんので、散歩には快適です。
そこで、健康増進、体重削減のため闊歩なさるご婦人方も多く見かけます。また可憐な愛犬を歩行を労わりつつ、時には懐深く抱きしめて散策なさるご老人もおいでです。
川は起点がどこかは知りませんが、末は博多湾に注いでいます。河口付近の護岸工事や浚渫工事が念入りにされました。十年近く前に人命が失われる大惨事がありましたからでしょう。
おおむね雨の日を除いては、川べりを散歩します。水深も浅く、雨の乏しい日が続くと、流れが覚束なくなることもあります。その割合に水禽も多く、例えば、シラサギ・カルガモ・マガモ・バン・アオサギ・カイツブリ、それにカワセミすら姿を見せます。鯉は放流したものですが、鮒・ハヤ・ナマズ他などがいます。外来種の亀も甲羅を干しています。いつぞやは小型のスッポンが釣り上げられていました。岸や川床には四季それぞれの植物が眼を楽しませてくれます。
ぶらぶら歩きは、四囲からの恵みを自ずと戴ただいております。歩くことで健康保持の効果など考えてもおりませんが、医療費の支出が少ないのは、有難いことだ感謝しております。
これこそ人生の余禄というべきものでしょう。