其蜩庵井蛙坊

井戸の底より見たり聞いたり喋ったり

敬老の日

2006-09-18 17:06:06 | 歴史
昨夜の嵐は治まりましたが、朝からどんよりした日和です。

足利義政が銀閣寺造営に着手した文明14年の2月、イングランドのウイニングトン村にトーマス・パーが生まれました。かれは小作農として働きたらき、80歳になって初めて結婚しました。小作地の借用契約を幾度か更新したので、その契約書によってかれの年齢が公的に証明されました。

112歳のとき妻がなくなり、その10年後に未亡人と再婚します。しかし105歳のときには、お元気なことに、近郷まれなる美女と婚姻外の子供をもうけました。このような噂を聞いたトーマス・ハワード伯爵は、かれを自分の保護下におき、ロンドンでチャールス一世に会わせることしました。1635年9月、かれはチャールス一世に謁見しました。

ロンドンでの生活は甚だしく激変しました。贅を尽くした食事は当然です。そのため同年11月14日、152歳の長寿を終えました。かれの子孫も長寿のようで、127歳の曾孫がいたと資料にあるそうです。ここでちょっとした考えも思い浮かぶのですが、
足利幕府は幕を閉じ、信長は殺され、すでに豊臣も滅び、「鳴くまで待とうホトトギス」の参勤交代の時代が始まっています。
さて、本来ならば、今宵由緒あるオールドパーでグラスを傾けたいのですが、近辺のスーパーの店頭には残念ながら無いのではと思います。