其蜩庵井蛙坊

井戸の底より見たり聞いたり喋ったり

されど空の青きを知る

2006-01-06 21:25:22 | カエル
昨夜来の雪が屋根に積もって時折溶け落ちる音が日暮れまで聞こえていました。五十年ぶりの大雪の北国は大変だそうです。ここらでは、暮れの二十四,五日の凍りようがより寒かったです。いつもは枯れ葦の茂った洲で見かける黒猫とぶち猫もどこかの軒の下で日和待ちしていることでしょう。
小耳に挟むということは、聞くともなしに聞く、偶然に聞く(広辞苑)となっていますが、小耳とは一体なんでしょうか。むかし猫を飼ったことがありましたが、猫の外耳に小さな耳ようなものが付いていました。あれでしょうか。。
厳寒のころは、水道の水より井戸水がずいぶん暖かかだった、冬眠する蛙は地中の温さをそれで知ったのでしょうか。井戸の中の蛙が大海を知らないのは、自分がいる狭い場所にこだわっているからだそうです。されど空の青きを知るとやせ我慢を張るだって出来ます。
尋常小学校国語読本で牛と身体較べして、腹いっぱい空気を吸い込み、我が身を破裂さ
せた蛙の話を教わりました。