益古時計の日々

カフェ&ギャラリー&ステイ(宿泊)の益古時計から送る日々の徒然

マラドーナの想ひ出

2010-07-03 20:32:42 | Weblog
 ワールドカップもいよいよ佳境に入ってきました。 そんな中で、世代的にうれしいのがマラドーナ監督です。監督なんかしてないで選手として出てもそこそこ活躍できるんじゃないかと思えるほどベンチでの動きは活発ですよね。
 僕がサッカーをはじめた小学生の頃のスター選手といえば、ジーコにプラティニ、ルムメニゲなどがいましたが、やっぱり何よりマラドーナでした。はじめてワールドカップを見たのが86年メキシコ大会でまさにマラドーナのための大会でした。僕個人としては何がなんでもマラドーナというほどのマラドーナ好きではなかったのですが、やはりあの時はマラドーナでした。
 そんなわけでその頃の個人的な思い出話を今日は・・・。メキシコ大会が終わってまだ日も浅い頃、サッカースパイクを買いに、母親と二人きりで電車に乗って富山の繁華街にあるスポーツ店まで行きました。そのとき、当時新発売のマラドーナモデルのスパイクがどうしても欲しかったのですが、(小学生にしては)値段も少々高めのスパイクでずいぶん母親を困らせました。それでもどうしてもと買ってもらい、喜んで帰ってきた、そんなことがありました。
 今だったら、ちょっと車に乗ってお店まで行き、決して値段も高いと思わず買うことのできる金額かもしれませんが、当時は、はるばる母親と2人で電車に乗って行き、そんでもって高い買い物をしてきたわけで、まさに1日がかりのビッグイベントでした。
 そんな今とは違う子供のときの感覚、そして今とは違う20年以上前の感覚、そんなことをワールドカップを見て、マラドーナを見て、(大げさに言えば)走馬灯のように、自分の中のよき思い出としてふと甦ってきました。
 ワールドカップにしても、オリンピックにしても4年に一度のビックイベントの時は、過去の大会の時のことも思い出し、それと同時に自分自身の当時の記憶というのも一緒に甦ってきませんか。僕はその感覚がなんとなく好きです。
 「母親と二人、電車に乗って買いに行ったサッカーシューズ」そんな思い出を思い起こさせてくれたワールドカップとマラドーナに感謝したいと思います。
 今とは違う20年以上前の感覚と書きましたが、もしこれがいまだったら、母親でも車を運転するのが当たり前の世の中なので、まずはるばる電車に乗ってという感覚を感じることもあまりないでしょうし、さらに下手すればネット通販なんかであっけなく買うこともできるわけで、モノを手に入れる大変さや、買ってもらえるという喜びが薄れてきているのかな、そんなことをふと思いました。やっぱり便利な世の中っていうのも味気ないですね。

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