益古時計の日々

カフェ&ギャラリー&ステイ(宿泊)の益古時計から送る日々の徒然

経営者として

2009-08-10 20:48:34 | Weblog
 お店を経営していくと言うこと、これははたから見ているよりははるかに大変なことです。
 僕とカミさん以外にスタッフ1人でスタートした益古時計も、今スタッフは僕とカミさんを除いて全部で8人になりました。(ただ8人全員が毎日いるわけではなく、週末だけのスタッフもいますし、えみぱんも含めての人数ですが)。
 たまに益古時計はスタッフがいっぱいいるよねとか、そんなに人数が必要なのかとか言われることがあるのですが、当然ながら必要だから雇っているのです。益古時計のような小さなお店では人ひとり増やすと言うことも大きな問題です。そりゃできることなら人件費を抑えたいですし、少ない人数で賄えるのが理想ですが、考えに考えた末、スタッフを増やしているのです。
 では、なぜそんなに人がいるのかといいますと、まず、益古時計はカフェだけではありません。宿泊の客室清掃もしなければなりませんし、ギャラリーだってやることも多く、プレゼント用のラッピングなどが入ると、それだけでかなりの時間を要します。僕自身も宿泊予約のTELやメールの対応にいつも追われていますし、作家さんや業者さんとの打ち合わせも頻繁にあるのでずっとカフェのお店に立つのは難しい部分があります。その辺で、普通にカフェだけのお店とは違った部分があります。
 また、もっと効率化を追求すればスタッフを減らすこともできると思う部分もあるのですが、チェーン店のように効率のよさばかりを追求して、接客や味が落ちるようなことは絶対にしたくないと思っています。例えば効率化だけを考えれば、ドリンクのオペレーションをもっと簡単にすることはいくらでもできますし、ランチも最初からドリンクやスイーツをセットにしてしまえばかなり楽になるので、スタッフの人数を減らすこともできるかもしれません。
 正直、チェーン店なんかでご飯を食べると、益古時計の倍以上の席数があるのに、益古時計より全然少ないスタッフで対応しているのをよく見かけます。そういうところに行くと、なんてうちは効率が悪いんだと思います。ただ、やっぱり接客にしてもメニューにしても妥協はしたくはありませんし、チェーン店のように効率を最優先に求めるようなお店には絶対したくないと思っています。そうするとやはりスタッフの人数は必要になってくるというわけです。
 ただ、スタッフが増えれば経営者としては、そのスタッフのローテーションを考えるだけで、かなりの労力を費やさなければなりませんし、増えればそれだけ辞めなければならないスタッフというのも出てくるわけで、募集をして面接をして教えて、という作業の繰り返しです。
 スタッフが増えれば増えるほど、経営者としての力のなさを感じることも多いです。そしてスタッフが増えればそれだけオーナーは事務的な仕事が多くなるわけで、本当にこのままでよいのかと疑問も生じてきます。
 と、スミマセン、なんだか毎度のごとくグチっぽくなってしまいました。でもそんなことも思いつつも息詰まってどうしようもないわけでもなく、普段は全然ノホホンとしていますので。
 お店を経営すると言うことは難しいです、でも難しいからこそ楽しくもあります。勤め人にはない責任や重圧もありますが、でもそれだけのやりがいもります。とにかく経営者としての力量をもっと身に付け、益古時計をもっと楽しくおもしろいお店にしていくべき、楽しんで仕事に取り組もうと思います。