マイルスデイビス1975年の来日公演のライブ。2月1日の昼の部が「アガルタ」夜の部が「パンゲア」。
CDになったおかげで、40分とか1時間という演奏を続けて聞く事ができます。
今まで聞いたマイルスのライブアルバムの印象をまとめてみます。
「アット・フィルモア」
エレピのチック・コリアとオルガンのキース・ジャレット。両雄の覇権争いによってフィルモア・イーストの4日間は大混乱に陥ります。
この渾沌としたバンドを乗りこなしていたマイルスというのは、偉大なリーダー蛇ッ多に違いありません。
「セラードアセッション」
6枚組CDのうちディスク1、3、4の3枚はドラム、ベース、キーボード、サックス、トランペットというマイルスお得意の五重奏団の形になっています。リズムと楽器が電化されているとはいえ、50年代60年代のクインテットの展開形と採れない事もありません。
このときのライブは、すっきりとしていて、非常に分かりやすいものと言えると思います。
「ダークメイガス」
リズム隊の作り出す、熱狂的な「場」の上に、メロディー楽器が次々と登場して呪文を唱えては去っていく。原初的な力強さは感じられますが、バンドとしてのまとまりという点では少し弱いところがあったのかもしれません。ライブ当日にメンバーを二人も追加しているのだから仕方のかない事だと思います。マイルスは、既存のメンバーだけではつくれない何かを期待して、新メンバーを迎えたのかもしれません。
「アガルタ」「パンゲア」
バンドサウンドとして、とても良くまとまっていると思います。個々のメンバーが、没個性に陥らず、お互い会話を楽しんでいるような演奏を繰り広げています。先にも書いたように40分、1時間という長い演奏にも関わらず、繰り返し聞いています。それだけ完成度が高いのだと思います。
このライブのあと、マイルスは療養生活に入り、81年の「マン・ウィズ・ザ・ホーン」まで新作を出しませんでした。これだけ完成度の高いものを、ライブで作り上げてしまえば、次の作品までの間、長い充電が必要だったのかもしれません。

アット・フィルモア

アガルタ

パンゲア
CDになったおかげで、40分とか1時間という演奏を続けて聞く事ができます。
今まで聞いたマイルスのライブアルバムの印象をまとめてみます。
「アット・フィルモア」
エレピのチック・コリアとオルガンのキース・ジャレット。両雄の覇権争いによってフィルモア・イーストの4日間は大混乱に陥ります。
この渾沌としたバンドを乗りこなしていたマイルスというのは、偉大なリーダー蛇ッ多に違いありません。
「セラードアセッション」
6枚組CDのうちディスク1、3、4の3枚はドラム、ベース、キーボード、サックス、トランペットというマイルスお得意の五重奏団の形になっています。リズムと楽器が電化されているとはいえ、50年代60年代のクインテットの展開形と採れない事もありません。
このときのライブは、すっきりとしていて、非常に分かりやすいものと言えると思います。
「ダークメイガス」
リズム隊の作り出す、熱狂的な「場」の上に、メロディー楽器が次々と登場して呪文を唱えては去っていく。原初的な力強さは感じられますが、バンドとしてのまとまりという点では少し弱いところがあったのかもしれません。ライブ当日にメンバーを二人も追加しているのだから仕方のかない事だと思います。マイルスは、既存のメンバーだけではつくれない何かを期待して、新メンバーを迎えたのかもしれません。
「アガルタ」「パンゲア」
バンドサウンドとして、とても良くまとまっていると思います。個々のメンバーが、没個性に陥らず、お互い会話を楽しんでいるような演奏を繰り広げています。先にも書いたように40分、1時間という長い演奏にも関わらず、繰り返し聞いています。それだけ完成度が高いのだと思います。
このライブのあと、マイルスは療養生活に入り、81年の「マン・ウィズ・ザ・ホーン」まで新作を出しませんでした。これだけ完成度の高いものを、ライブで作り上げてしまえば、次の作品までの間、長い充電が必要だったのかもしれません。

アット・フィルモア

アガルタ

パンゲア
この時代のものはあまり聞いていなかったので、まとめて聞いてみました。
今度は、ジャズを電化する過程を聞いてみようかな、なんて思っています。
マイルス・デイヴィスのこの時期のもの、当時リアルタイムで聴いていたらどう思ったでしょうねぇ…。アガルタ/パンゲアの頃にやっと小学校に入ったくらいなのでそのインパクトは想像するより仕方ないのですが。
ジャンルばかりでなく、過去の自分の音楽までかなぐり捨てて突き進んだマイルス。なんで、そこまでして電化バンドを進化させていったんでしょうね。
どちらかというと、パンゲアのほうを良く聞きます。(と、言っても、極くたまにしかきかないですけどね)
> アガルタが昼の部で、パンゲアが夜の部
しかも、この時のメンバー、調子が良いってンで、アメリカから急遽プロデューサと録音チームが駆けつけたとか。。。
これを逃してたままマイルスが長い休養に入ってしまっていたら・・・
ジャズの世界図が今と違っていたかもしれないですね。