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Sun Bear Concerts : November 5, 1976, Kyoto

2007-12-01 11:19:46 | Keith Jarrett
1976年11月5日 京都。

11月中に書いておきたかったレビューが幾つかあったのですが、これもその一つ。

1976年11月5日 京都を皮切りに、いよいよSun Bear Concertsが始まります。
このあと、11月8日:大阪、12日:名古屋、14日:東京、18日:札幌の演奏が収められています。
札幌については、以前書いたので、今日は京都。

この時期のキースジャレットのピアノソロは、まるでミューズが乗移ったかのような、繊細で美しく響きます。

さて、そのミューズですが、9人姉妹の女神だそうです。
9人の姉妹が司る分野はと言うと次のようになっているそうです。
 カリオペ(叙事詩)
 クレイオ(歴史)
 メルポネペ(悲劇)
 エウテルペ(抒情詩)
 エラト(恋愛詩)
 テルプシコラ(舞踏)
 ウラニア(天文、占星)
 タレイア(喜劇)
 ポリュヒュムニア(音楽と幾何学)
(こちらのページを参考にさせていただきました)

音楽の持つ多面的な表現を9人の姉妹として現しているのでしょうか。
Wikipediaによると、ポリュヒュムニアは「沢山の歌」という意味だそうです。
音楽という神秘的なものが、ちゃんと数学と結びついているのが面白いですね。

さて、秋の京都でキースジャレットに乗移ったミューズたち、Part1ではそれはそれは美しいメロディーを奏でます。
途中、ちょっとフリージャズっぽくなることもありますが、すぐに美し路線に戻ります。

これがPart2に行くと大暴れ。
Part1の美しさはどこに行ってしまったの? という感じで鍵盤の乱れ打ち。
これは何事か、どのように終結していくのか、このまま最後までいってしまうのか。
はらはらどきどきしながら聞いていると、次第に一つの旋律に向かって音が整理されていきます。
そして最後には、キースらしい美しい旋律にもどります。
それはまるで、Part1でつくり出した美しい音楽を、ミューズ達が解体して、再構築していく、そんなふうに感じることができました。





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2 コメント

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Unknown (tommyちゃん)
2008-01-15 18:28:06
古い記事にごめんなさいね。m(_ _)m

今日、仕事から帰ったら、ハガキが来てて
おいちゃん、キース・ジャレット好きだったなと
思ってね。

5月に来日するみたいよ!
http://www.koinumamusic.com/
返信する
> Tommyさん (おいみず~)
2008-01-15 23:22:36
情報ありがとう。
S席で1万円か・・・
文化村なら会社から近いし・・・つて土曜日だ。

キースのソロは、聴くほうが緊張を強いられるようですが・・・うーん、それでも行こうかなぁ。
返信する