7日、雪山訓練の依頼を受け、赤城/黒檜山(くろびやま・1827.6m)へ。
赤城山(あかぎやま)は関東平野の北端、群馬県のほぼ中央に位置し、榛名山、妙義山とともに上毛三山の一つ。最高峰・黒檜山を筆頭に1300~1800m級の峰が連なる火山群の総称。
「新日本山岳誌(日本山岳会編著)」によると、富士山のようなコニーデ式成層火山が、活動と休止を繰り返しながら山頂部にカルデラ(火山活動によって陥没した凹地)を作り、その中に溶岩ドームが噴出して形成された複雑な歴史をもつ、という。大沼(おの)、小沼(この)などの火口湖周辺は現在観光地化され、一年を通じてバスや車で気軽に訪れることができる一方で、その裾野は直径約25kmにも及び、高さもかつては「標高2500mに達したろう」(現地解説板)雄大な山域には変わりない。
9:10 赤城山ビジターセンター(VC)駐車場(1360m)。写真の人物は、今回の依頼者Eさん。
気温4℃、快晴!
大沼(写真奥)を背に、まず駒ヶ岳(こまがたけ・1685m)を目指す。
斜面西側は融解と凍結を繰り返し、滑りやすい。が、練習のためあえて、登りはフラットフッティングとキックステップを駆使し、アイゼンを付けずに登行。
気持ちの良い稜線へ。
積雪は40㎝ほど。
11:00 駒ヶ岳山頂。 6℃は快適。
行く手に黒檜山が大きい。この山も、溶岩ドームの一部。
稜線には、ノウサギ(写真)やテンの足跡が縦横無尽。野生動物の息遣い…これも雪山の楽しみの一つ。 ちなみに、進行方向は左です。
傾斜増す黒檜山直下でアイゼン装着。
12:30 黒檜山山頂。 4℃、無風。
下降はアックスに持ち替え、耐風姿勢、滑落防止、岩場の登下降を繰り返しながら。
猫岩付近より南に、完全氷結した大沼と地蔵岳(じぞうだけ・1673.9m=奥)を望む。
冬の大沼は、ワカサギ釣りのメッカ。湖上を歩く観光客の姿にヒヤヒヤでした。(笑)
15:05 赤城山VCへ下山。Eさん、大変お疲れさまでした。
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でも経験すると少し進歩したみたいに感じで、次回もいろいろ経験して頑張ろうと思えます。
このたびは大変お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
ミスが許されない雪山だからこそ、一歩一歩確かな技術を身に付けていきたいものですね。練習と経験あるのみ、がんばりましょう!