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多摩、ときどき山

多摩の暮らしと山のブログ

檜原村の名木を訪ねて

2016-09-10 12:53:37 | 檜原村のこと
9日、西多摩郡檜原村(ひのはらむら)のエコツアー関連の仕事で、村内の名木・巨木を訪ねました。

写真撮影と幹周計測などが目的で、一緒に仕事をさせてもらっている同村在住のT氏が同行。



吉祥寺(きちじょうじ、本宿)のイチョウ(銀杏)。

お寺の外から見ると一本立ちに見えましたが、境内から見上げると何と「夫婦イチョウ」!同寺の方のお話によると、向かって右側の木には、毎年ギンナン(銀杏)がたわわに実るそう。雄木の方がわずかに太く、胸高幹周を計ると約3.6m。わかっているだけでも300年はこの場所にあるらしい。11月下旬の黄葉が見事です。


春日神社(かすがじんじゃ、同)のケヤキ(欅)。

村内に現存するケヤキの中では最大だそうで、同幹周約6.5m。村の天然記念物。


神戸(かのと)のカツラ(桂)。

株立ちになった姿が印象的で、黄葉期特有の「砂糖醤油を煮詰めたような」甘い香りが漂い始めていました。



北秋川の源流部・陣馬尾根上の標高約750mに建つ国重要文化財・小林家住宅。
敷地内にある板倉(いたぐら)の南側斜面には…

威風堂々の大ケヤキ群。最大のもので…

同約4m。

さらに山道を歩いて十数分、標高800m付近にある沢又の集落へ。8年ぶり。

もう誰も住んでいない兜造りの一軒家の下に…

大スギ(杉)あり。位置的に幹周を計ることはできませんでしたが…

根元に大きな樹洞があり、そこに水がこんこんと湧き出している姿は以前と変わることがありませんでした。

この地に住んでおられた人の、貴重な水源になっていたのでしょうか…。

「ここが東京!?」といつも感じる檜原村ですが、縄文時代より「尾根筋から人が住み始め、拓けていった」という東京都本土で唯一の村の歴史を、改めて実感することができました。


沢又の集落から、かつての甲州古道・浅間尾根(せんげんおね=上)を望む。

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