8/1~3日、旅行会社の仕事で北アルプス/燕岳(つばくろだけ)~常念岳(じょうねんだけ)のガイドを行いました。今シーズン2度目。
上空に寒気が入った影響で天候が安定せず、三日ともほぼガスと雨。眺望にこそ恵まれなかったものの、反面、気温が上がらないことで体力の消耗を抑えることができ、20代~70代までの全員が順調に歩くことができました。
コマクサ、チシマギキョウ、シナノキンバイ、コバイケイソウ、タカネヤハズハハコ、エゾシオガマ、ニッコウキスゲ、シモツケソウ、クガイソウ…見ごろのピークを迎えた高山植物たちが、賑やかに出迎えてくれました。
■1日(月)/曇りときどき雨
中房温泉-燕山荘<泊>
18:00過ぎ 燕山荘(えんざんそう)より。燕岳(2762.9m=写真右)が一瞬姿を見せてくれました。
■2日(火)/曇りときどき雨、風一時やや強し
燕山荘-燕岳往復-大天井岳-常念小屋<泊>
朝一番で燕岳を往復。花崗岩の奇岩がおもしろい。
足元に…
コマクサ(駒草/ケシ科)が満開(ピント甘し…)。
東側、雲海上に浮かぶのは信濃富士・有明山(ありあけさん・2248m)。遠く右奥に八ヶ岳連峰も。わかりますか?
本コースの最高峰・大天井岳(おてんしょうだけ・2921.9m)山頂。
常念小屋へ向かう途中、冷たい雨と西寄りの風に晒されました。気温10℃、風速5~10m/sほど。これ以上風が強くなると遮るものがないため心配…風が弱くなる場所を選んで、中に一枚着込んでもらいました。森林限界を超える山の怖さ。
■3日(水)/晴れのち雨
常念小屋-常念岳往復-ヒエ平登山口
常念岳への登路、ガスの切れ間から槍ヶ岳~穂高連峰の稜線が。左端の窪みが大キレット、右端のスカイラインは北鎌尾根です。
昨日まで、ひたすらガスと雨の中を歩いてきただけに、皆さん大喜び。
常念岳(2857m)山頂は…
三日間で最高の青空でした!
しかしこの後、天気は再び下降。下山口のヒエ平付近で、またもや雨につかまってしまいました。燕山荘の小屋番も「読めない…」と首をかしげていた今回の天候不順。私も、夏(真っ盛りのはず)のアルプスで初めて経験した、ちょっと変な空模様でした。
今回撮影できた花たち。
チシマギキョウ(千島桔梗/キキョウ科)
コバイケイソウ(小梅蕙草/ユリ科)
ミヤマママコナ(深山飯子菜/ゴマノハグサ科)
センジュガンピ(千手岩菲/ナデシコ科)
最新の画像[もっと見る]
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます